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2008年5月

シウリザクラ

Siurizakura Siurizakura2

名称・・・シウリザクラ(Siuri cherry)

その他呼び名・・・朱里桜(朱利桜、朱桜、朱理桜)(シュリザクラ)、ミヤマイヌザクラ、シオリザクラ、シオレザクラ

科目・・・バラ科サクラ(Prunus)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Prunus ssiori Fr.Schm.

産地・・・本州中部以北から北海道、千島、樺太、中国大陸東北部など。隠岐島から裏日本一帯、北海道にかけて自生。北海道日高地方からは良材が産出される。

色調・・・心材は赤みを帯びた黄褐色、紅褐色。辺材は淡黄白色、淡灰白色、淡黄褐色。しばしば不明瞭な緑から紫色の条があらわれ、材全体が緑から紫色を帯びていることがある。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:やや明瞭~明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟~硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.67
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.17
  • 平均収縮率%(板目方向):0.31
  • 曲げ強度MPa:90~103*
  • 圧縮強度MPa:40~44*
  • せん断強度MPa:11.2*
  • 曲げヤング係数GPa:11.8*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~注意、鉋掛(カンナガケ):容易~注意、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:中~やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材、家具
楽器材、器具材、製図用T定規、大工用大型三角定規、彫刻、板材

価格・・・☆☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:27㎜、34㎜

その他・・・木質はヤマザクラに似るが、やや軽軟で色が明るく優しい雰囲気がある。また材質はマカンバ材にも似ているが、濃い朱色で木目が素直な安定した材質である。斑の模様不明瞭。樹高20m、樹径0.5m。狂いや割れが少ない。製図用のT定規の用材として有名だが、現在では代替材のラミンで作られている。狂わなくて良いということで、定規関係に良く使われる。家具材として素直な木目の桜材として人気がある。量的にはまとまらない為、大量の需要は賄えない樹種である。花の印象からは桜の仲間とは思えず、穂状に白い花をたくさん付ける。

ダケカンバ

Dakekanba Dakekanba2

名称・・・岳樺(Erman's birch、Gold birch)

その他呼び名・・・ダケカバ、草紙樺(ソウシカンバ)、エゾノダケカンバ、雑樺(ザツカバ)(原木でマカンバに対し)(*1)

科目・・・カバノキ科カバノキ(Betula)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Betula ermanii

産地・・・北海道~近畿地方、四国の亜高山帯に生える。千島、サハリン、朝鮮、中国東北、ロシア沿岸州、カムチャッカなどにも広く分布。

色調・・・心材は淡紅褐色から淡褐色。辺材は白色。もしくは心材、辺材ともに淡い黄白色、淡褐色。

性質・・・木理:通直~交錯、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.68
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.17
  • 平均収縮率%(板目方向):0.31
  • 曲げ強度MPa:103
  • 圧縮強度MPa:47
  • せん断強度MPa:13.7
  • 曲げヤング係数GPa:12.7

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:中、乾燥:中~やや困難、塗装性:注意

用途・・・造作材、家具、合板
建築内装材、フローリング、車両材、器具材、機械材、パルプ材、薪炭材、曲木細工、彫刻

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・材そのものの性質はほとんどマカンバと同等と考えて良いが、樹幹がマカンバのように素直でない。そのため木理が複雑になり繊維の方向も乱れているものが多い。コブ、腐れなどの欠点もより多く出ると思われる。材質的には同属のマカンバやミズメに劣る(*2)が、それらの代替材として用いられている。樹高10~15mで、大きいものは30mにも達する。樹径0.3~0.6m。年輪はやや不明瞭。材は均質である。乾燥で狂いが生じやすい。カバ材は逆目が多い為、塗装の際色ムラがでやすい。カバノキ属の寿命はシラカバに代表されるように短いものが多いが、ダケカンバは長寿である。

*1:ダケカンバは樹形が悪いなどの理由に加え、マカンバのような赤い心材を持たないため、「雑カバ」と称され低い評価を受けているようです。言い換えると材色の赤いマカンバの価値が高いということです。ちなみにシラカバも同様に、小径木が多いことと赤い心材を持たないため「雑カバ」と呼ばれるようです。
*2:一方では「ダケカンバは市場名を雑カバと呼ぶが、赤味が極く少なく、非常に美しい白味の多いものがあり、一般の取引では目白カバといっており、白味の質はマカンバより良く、ネジレもなく真直板や単板がとれるため、突板用として最適である。製材にしても良質で評価がよい。」という話もあります。

ミズメ

Mizume Mizume2

名称・・・水目(Japanese cherry birch)

その他呼び名・・・水目桜(ミズメザクラ)、夜糞峰榛(ヨグソミネバリ)、梓(アズサ)、アズサカンバ、サクラ、コッパダミネバリ

科目・・・カバノキ科カバノキ(Betula)属・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Betula grossa

産地・・・本州、四国、九州の深山に生える。

色調・・・心材は紅褐色。辺材は黄色を帯びた白色。黄白色。心材の色はマカンバに比較すると赤身が濃いといえる。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密~やや緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.60~0.72~0.84
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.18
  • 平均収縮率%(板目方向):0.32
  • 曲げ強度MPa:108
  • 圧縮強度MPa:49
  • せん断強度MPa:14.7
  • 曲げヤング係数GPa:13.7

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:中、乾燥:中、塗装性:中

用途・・・造作材、家具
器具材、床材、機械材、床柱、洋風の内装用材、漆器木地、版木、柄

価格・・・☆☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜、60㎜

その他・・・日本特産の材。蓄積量はあまり多くない。カンバのなかでは南方系で、関西より西でも目にすることがある。あまり大径木にはならない。樹高20m。年輪はやや不明瞭。表面仕上げは良好。割裂性は小さい。マカンバの特徴と同じく、製品になった時の安定性、材質の均一性などを持っている。木材の保存性は低く、辺材はヒラタキクイムシの害を受けることがある。材が硬くて弾力がある為、古くは梓弓(あずさゆみ)といってミズメで弓を作った。ミズメの名前は、枝でも幹でも傷をつけると水のように樹液をだすことからつけられた。この樹液には香りがあり、香気成分はサロメチール(サルチル酸メチルエステル)で、枝葉にもサロメチールのにおいがあるため、ヨグソミネバリとも呼ばれる。また、カンバの類は取引上よくサクラと呼ばれることがあり、ミズメも若い樹皮や材の外観がサクラに似ていることから、銘木界ではミズメザクラと称される。勿論サクラの類とは関係がない。家具や内装材にはミズメがサクラの名前で使われることが多く、現在では真正のサクラはほとんどないと思われる。

シロザクラやキングウッドと呼ぶという資料がありましたが、その一つしか確認できませんでした。真偽は不明です。ちなみにシロザクラと言うと色々あるようで、イヌザクラやミヤマザクラもシロザクラと言うようです。ただ建築用材でシロザクラというと、シラカバを指すことが多いでしょう。

ベイモミ

Beimomi Beimomi2

名称・・・米樅(Fir)

その他呼び名・・・グランドファー(ローランドファー、ローランドシルバーファー、イエローファー(*1)、ウェスタンバルサムファー、アメリカオオモミ)、ホワイトファー(*2)(ホワイトモミ、コロラドホワイトファー、コロラドモミ、コンコロールモミ、シルバーファー(*3)、バスタードパイン、ホワイトバルサム、バルサムツリー)、ノーブルファー(レッドファー(*1)、ビッグトリー、フェザーコーンレッドファー)、パシフィックシルバーファー(ウツクシモミ、アメリカンホワイトウッド、カナダツガ、アマビリスファー)、バルサムファー、ウェスタンファー、イースタンファー、ファー、ヘム・ファー(ベイツガと一括して)

科目・・・マツ科モミ(Abies)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Abies grandis(グランドファー)、Abies concolor(ホワイトファー)、Abies procera(ノーブルファー)、Abies amabilis(パシフィックシルバーファー)、Abies balsamea(バルサムファー)などを含むAbies spp.

産地・・・北米大陸に自生。西部の山岳地帯に多い。

色調・・・心材、辺材共に白から淡い黄白色、ないし淡褐色。白クリーム色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:粗、硬さ:軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.37~0.53
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.13
  • 平均収縮率%(板目方向):0.24
  • 曲げ強度MPa:60
  • 圧縮強度MPa:30
  • せん断強度MPa:7.4
  • 曲げヤング係数GPa:9.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具
木箱、木枠、器具材、パルプ用、土木用材、蒲鉾の板

価格・・・☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)40万?/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜

その他・・・ベイモミとは、グランドファー、ホワイトファー、ノーブルファー、パシフィックシルバーファー、バルサムファーなどの総称。カナダに4種、米国に7種が知られている。また、北米の西部で産出されたものをウェスタンファー、東部で産出されたものをイースタンファーと呼び分けることがある(*4)。日本のモミと良く似たFir属の木はワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、西部モンタナ州、北部アイダホ州に生育し、これらFir属の樹木はWestern true firとも呼ばれる。ファー類モミ属は北半球の温帯地方に広く分布していて、涼しくて湿気の多いところによく生育するといわれている。ノーブルファーは樹高60~80m、樹径0.7~0.9m。大きいものは樹高100m、樹径1.3mに達する。材質的には日本のモミ類と同じと考えて良いが、ベイモミの方が長く大径の丸太が得られる為より良い品質の製品がとれる。年輪は鮮明で、年輪幅が均一。節が多い。斑の模様不鮮明。木材に臭いがない。耐朽性が低く、地面に接しての利用には適さない。日本にFirだけのロットで輸入されることは殆どなく、Hem-Fir(ヘム・ファー)といってベイツガと一括して取り扱われて輸入されることが多い。また日本に輸入されるのは主にウェスタンファーである。横断面を比較してみると、ベイモミはどちらかというと黄色を帯びている為、より褐色を帯びているベイツガと区別することができる。

ベイモミというと、狭義にはノーブルファーのみを指すこともあるようです。
*1:イエローファーやレッドファーというと、一般的にはベイマツのほうを指す事が多いと思います。
*2:ホワイトファーというと、Abies concolorの1種類を指す場合のほか、グランドファーやノーブルファー、バルサムファーを含めてそう呼ぶ場合もあるようです。
*3:シルバーファーというと、ヨーロッパ産のモミ属でオウシュウモミ(Abies alba)やミヤマモミ(Abies pectinata)などもそう呼ぶようです
*4:おもに西部はノーブルファー、パシフィックシルバーファー、ホワイトファー、グランドファーが多く、東部はバルサムファーが多いようです。

アメリカンシカモア

Amerikansikamoa Amerikansikamoa2

名称・・・アメリカンシカモア(American sycamore)

その他呼び名・・・アメリカスズカケノキ、プラタナス(*1)、アメリカンプレーンツリー、シカモア(*2)、セイヨウボタンノキ、ボタンウッド(バトンウッド)、ボタンボールツリー(バトンボールツリー)(*3)

科目・・・スズカケノキ科スズカケノキ(Platanus)属・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Platanus occidentalis

産地・・・北米東部~南部。

色調・・・心材は淡い褐色~淡い赤褐色。辺材は白色~淡い黄色。柾目面に濃い赤色の帯びをもつ。

性質・・・木理:通直~交錯、辺心材の境目:やや不明瞭、肌目:緻密、硬さ:軟~やや硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.51
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21~0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.27~0.32
  • 曲げ強度MPa:70*
  • 圧縮強度MPa:40*
  • せん断強度MPa:9.9*
  • 曲げヤング係数GPa:9.9*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~注意、塗装性:高

用途・・・造作材、家具
床材、内装材、装飾材、突き板

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万?/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・温帯から亜熱帯にかけて街路樹として世界的に分布している。樹高30m以上。水湿に弱い。縮み杢の出た材は装飾材として使われる。独特の光沢がある。衝撃に強いが、乾燥時に割れやすい。

*1:プラタナスというと、スズカケノキ(Platanus orientalis)や、モミジバスズカケノキ(Platanus x acerifolia:スズカケノキとアメリカンシカモアの交配種)も含まれるようです。
*2:シカモアというと、ヨーロッパ産でカエデ科のホワイトシカモア(Acer pseudoplatanus)を指す場合があります。またシカモアというともうひとつ、日本の楓(カエデ)(学名:Acer sp.)を指す場合も有ります。カエデはカエデ科の落葉広葉樹の総称です。またカエデはメープルとも言います。
*3:この材が割れにくく、肉切り台やボタンに利用されることから、ボタンウッド等と呼ばれるようです。

ホワイトシカモア

Howaitosikamoa Howaitosikamoa2

名称・・・ホワイトシカモア(White sycamore)

その他呼び名・・・グレートメープル、シカモア(*1)、シカモアメープル(シカモアカエデ)、セイヨウカジカエデ、ヨーロピアンメープル、ヨーロピアンシカモア(ヨーロッパシカモア)、ジャーマンメープル(ドイツ産のものの呼び名)

科目・・・カエデ科カエデ(Acer)属・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Acer pseudoplatanus(*2)

産地・・・ヨーロッパ中部及び西アジア。アメリカにも生育。フランス産のものが最高の材とされている。

色調・・・心材、辺材共に白色~黄白色。

性質・・・木理:ほぼ通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.54~0.63
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.09~0.12
  • 平均収縮率%(板目方向):0.27~0.32
  • 曲げ強度MPa:99*
  • 圧縮強度MPa:56*
  • せん断強度MPa:8.9*
  • 曲げヤング係数GPa:8.9*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:高

用途・・・造作材、建具、家具、合板
楽器材、フロアー、化粧用単板

価格・・・☆☆☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)100万?/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・樹高20~30m。まるで絹を思わせるような乳白色の光沢がある。表面の仕上りは良好。時に柾目面に美しい縮み杢(ちぢみもく:木目が波状に縮んでしわがよったように見える杢。縮緬(ちりめん)杢、波状(はじょう)杢、カーリー杢とも言う)を有す。強い縮み杢が現れるのは稀で、大変高価な材の為無垢材として使うことはほとんどなく、突き板に加工して表面材に使用される。古くからストラディバリウス等の高級なヴァイオリンやギターの甲板として使用されたことで有名。

似ている材でアカテツ科のシルバーハート(サテンシカモア)という熱帯広葉樹の別種類があります。
*1:シカモアというと、米国産でスズカケノキ科のアメリカンシカモア(Platanus occidentalis)を指す場合があります。またシカモアというともうひとつ、日本の楓(カエデ)(学名:Acer sp.)を指す場合も有ります。カエデはカエデ科の落葉広葉樹の総称です。またカエデはメープルとも言います。
*2:学名の「pseudoplatanus」は「偽のプラタナス」という意味で、ヨーロッパ南東部のプラタナス属の木の葉とホワイトシカモアの葉が似ていた為に、そういう名が付いたそうです。

ポンデローサパイン

Ponderoosapain Ponderoosapain2

名称・・・ポンデローサパイン(Ponderosa pine)

その他呼び名・・・、ポンデロッサパイン、ポンデローサマツ、イエローパイン(北米西部での呼び名)(*1)、ブラックジャックパイン、ブルパイン、ノッティパイン(*2)、ウェスタンイエローパイン、(*3)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus ponderosa

産地・・・北米。西部に蓄積が多い。太平洋岸の山地、ロッキー山系、メキシコ北部にわたって分布。

色調・・・心材は紅黄褐色、黄色、淡赤色、橙褐色。辺材は淡黄白色、白色、淡黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~不明瞭、肌目:やや緻密~やや粗、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.45
  • 平均収縮率%(柾目方向):3.9
  • 平均収縮率%(板目方向):6.2
  • 曲げ強度MPa:63
  • 圧縮強度MPa:36
  • せん断強度MPa:7.8
  • 曲げヤング係数GPa:8.6

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:注意

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具、家具、合板
羽目板、電柱、低級の木枠、梱包材、窓枠、スクリーン

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・三葉松(さんようしょう)でハードパイン類とされる場合もあるが、北米ではサザンパイン類の仲間。米国で最も蓄積量の多い針葉樹のひとつである。斑の模様不明瞭。光沢があるが、小節の非常に多い木である。板目面には、ロッジポールパイン程ではないがディンプルクレインがある。年輪幅が狭いと、ソフトパインのように年輪があまりはっきりしていない。節の模様を活かして羽目板に加工される。直立材が多く伸びが良い木な為、電柱として使われる。樹高25~30m、樹径0.6~1.5m。辺材の巾が広い。釘やビスを入れても裂けにくい。衝撃に弱い。ロッジポールパインと同じような材色だが、心材の色がずっと濃いことで区別される。分布範囲が重なっていることもあり、日本に輸入されるロッジポールパインに混じって輸入されてくることも考えられる。

*1:イエローパインというと狭義には、ショートリーフパイン(Pinus echinata)、スラッシュパイン(Pinus elliottii)、ロングリーフパイン(Pinus palustris)、ロブロリーパイン(Pinus taeda)の4種類のみを指します。これら4種類は総称してサザンパインとも呼ばれています。広義には北米に分布するハードパイン類を総じてイエローパイン(又はサザンパイン)と呼ぶ為、北米(西部)ではポンデローサパインもイエローパインと呼んでいるようです。
*2:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないので、ロッジポールパインもノッティパインと呼ばれます。
*3:ポンデローサパインをウェスタンパインやウェスタンホワイトパインと呼ぶという資料もいくつかありましたが、それらの名前は学名をPinus monticolaとする別種類を指す場合もあるようです。その他にカリフォルニアホワイトパイン、ポンドサパイン、バーズアイパイン、バーズアインパインなどと呼ぶという資料もありましたが、真偽は不明です。

ロッジポールパイン

Rojjipoorupain Rojjipoorupain2

名称・・・ロッジポールパイン(Lodgepole pine)

その他呼び名・・・ブラックパイン、スクラブパイン、スプルースパイン、ノッティパイン(*1)、ジャックパイン(*2)、コントルタパイン(コントルタマツ)、ハードパイン(*3)、ヨレハマツ。(*4)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus contorta

産地・・・米国アラスカからメキシコ・バハカリフォルニアにわたって分布。ロッキー山系北部や太平洋岸地域に、より蓄積が多いと言われている。

色調・・・心材は淡黄色、淡黄褐色。辺材は白色、淡黄色、黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.41~0.47
  • 平均収縮率%(柾目方向):4.3
  • 平均収縮率%(板目方向):6.7
  • 曲げ強度MPa:64
  • 圧縮強度MPa:37
  • せん断強度MPa:6.1
  • 曲げヤング係数GPa:7.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材
土台、垂木、梁、集成材用、枕木、電柱、杭(保存処理をして)、坑木、箱、包装材、船舶、車輛、内装壁パネル。

価格・・・☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・日本のアカマツのように二葉松(にようしょう)である。板目面を見ると、はっきりとしたディンプルグレイン(小さいえくぼのような模様)があることが特徴。均一な材質で、仕上がりは良い。年輪幅が狭い。乾燥による収縮率が大きい。材面に樹脂が滲み出てくることがあり、取り扱う時には注意が必要。あまり大きい丸太がない為、良質の大きな木材は得にくい。加圧注入による薬剤処理が容易。衝撃抵抗は比較的小さい。樹高12~50m、樹径0.5~0.8m。この地域に住むインディアンの人達が円錐形の小屋を建てる時に、この木の丸太を何本か立てて、その上を皮や布で覆って作ったと言われている。そのことから、小屋用の丸太になる松ということで、ロッジポールパインという名前が付けられたとされる。

SPF用材のひとつです。
*1:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないのでポンデローサパインもノッティパインと呼ばれます。
*2:ジャックパインというと、バンクスマツ(バンクシアマツ)(Pinus bankusiana)という別種類になるかもしれません。
*3:ハードパインという呼び名は、マツ属のうち二葉松(にようしょう)または三葉松(さんようしょう)の材の総称です。いわゆる五葉松(ごようまつ)の材は軽軟でソフトパインと呼ばれるのに対し、やや硬い為にハードパインと呼ばれています。
*4:その他呼び名に、タマラックパインやロッキーカラマツ、コーストパインという呼び名もあるようです。ただ、タマラックやロッキーカラマツというとウェスタンラーチ(Larix occidentalis)というカラマツ属の別種類があります。コーストパインについては、そういう呼び名があるのか真偽不明です。

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