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2009年5月

ハルニレ

Harunire Harunire2

名称・・・春楡(Japanese elm)

その他呼び名・・・アカダモ、コブニレ、エルム、ニレ(*1)

科目・・・ニレ科ニレ(Ulmus)属・落葉広葉樹・環孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Ulmus davidiana var. japonica  (Rehder) Nakai

産地・・・北海道、本州、四国、九州と広いが、大部分は北海道に産する。また、樺太(サハリン)、千島、朝鮮、中国、シベリアなど広域に生育する。

色調・・・心材は淡褐色、暗赤褐色、暗褐色。辺材は黄白色、淡灰白色。

性質・・・木理:ほぼ通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~強、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.42~0.63(平均値)~0.71
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.22
  • 平均収縮率%(板目方向):0.42
  • 曲げ強度MPa:78
  • 圧縮強度MPa:39
  • せん断強度MPa:8.8
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:困難、塗装性:中

用途・・・造作材、建具、家具、合板
器具材、車両材、枕木、彫刻

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜、60㎜

その他・・・一般に言うニレは、ニレ科の樹木の総称で、「ハルニレ」のほか「アキニレ」「オヒョウ」(*2)などがある。(*1)

  • 【その他色調等】:木目は明瞭で美しい。コブや根に近い箇所(バール)には特に美しい杢が出る。斑の模様は繊細美麗。タモを赤くして油気を抜いたような木目の為、アカダモとも呼ばれる。
  • 【その他性質等】:やや重硬。ねばりがあり、曲木に適する。割裂は困難。凍裂やカボチャ状になる欠点が多い樹種で、平均して原木が太い割には幅広材が採れない。
  • 【その他加工等】:表面の仕上がりはあまり良くない。人工乾燥によって狂いの出ることが多い。
  • 【立木での性質等】:樹高25~30m、樹径1.2mにも達する。北海道では大径木が産出され、北海道の広葉樹の中で量的に多い部類に入る。東北地方の山岳の渓流沿いの肥沃地にも大木が見られる。

*1:ニレというと、一般にはハルニレを指す事の方が多いようです。
*2:オヒョウは木材自体よりも樹皮の方が有名で、強靭な繊維がアイヌ民族衣装の厚司(あつし)や縄にされます。材質は狂いやすい木で嫌われています。

ネズコ

Nezuko Nezuko2

名称・・・鼠子(Japanese red cedar)

その他呼び名・・・黒檜(黒部)(クロベ)、クロビ、イヌビ(関東での呼び名)、ゴロウヒバ、クロベスギ

科目・・・ヒノキ科クロベ(Thuja)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Thuja standishii (Gordon) Carr.

産地・・・本州北部から中部、中国、四国地方に分布。多くは、中部の山地に生える。特に木曽谷周辺、隠岐島、紀伊半島中部、伊豆半島、房総半島等の山地。

色調・・・心材は黄褐色、くすんだ黄褐色、褐色、灰褐色。辺材は狭く、黄白色、白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:軟、腐食耐久性(耐朽性):中庸~強、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.30~0.36(平均値)~0.42
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.10
  • 平均収縮率%(板目方向):0.19
  • 曲げ強度MPa:49
  • 圧縮強度MPa:29
  • せん断強度MPa:5.4
  • 曲げヤング係数GPa:6.9

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:弱、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:高

用途・・・建具、家具
天井材、障子、戸、和机、器具材、下駄、曲物、指物

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・日本特産。木曾五木の一つ。昔は樹皮を火縄に用いた。ネズコの名前は、材色が鼠色であることから。同じ属にアメリカ産のベイスギがある。

  • 【その他色調等】:時間が経つと黒ずんでくる。斑の模様不明瞭。早材から晩材への移行がかなり急なため、年輪ははっきりと見える。年輪幅は狭い。
  • 【その他性質等】:軽軟な材で、割れやすい。スギと同様に芳香を放つ。木曽谷周辺以外の木は大変枝振りが良い樹形ため、節が多く利用用途が少ない。
  • 【その他加工等】:加工性は良いが、加工の時に細かい粉をふいたようになり易く、表面仕上げはあまり良好でない。
  • 【立木での性質等】:樹高約30m、樹径0.8m程度。往々にしてねじれが出やすく、分枝も割合と低い部分からたくさん出る性質がある。樹皮は赤褐色で、鱗片状に剥がれる。植林されてなく、天然木のため木材としての生産量は少ない。ヒノキやサワラと混生し、他にアスナロやコメツガと混生している所もある。ヒノキやサワラに比べ寒地に良く耐え、やせ尾根や岩の間でも良く育つタフな木である。

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