③中南米材

シタン

Sitan Sitan2

名称・・・紫檀(Rose wood、Black wood)

その他呼び名・・・ローズウッド(*1)

  • 本紫檀(ホンシタン)(シャムローズウッド、パユン(タイでの呼び名)、カムフン(クランフン)(ラオスでの呼び名)、トラック(トラク)(ベトナムでの呼び名))(*2)
  • イーストインディアンローズウッド(インディアンローズウッド(インディアンローズ)、インドローズウッド(インドローズ)、ソノケリン(ソノクリン)(インドネシアでの呼び名)、パリサンダー(パリサンドル))(*3)
  • ブラジリアンローズウッド(ブラジリアンローズ、ハカランダ(ジャカランダ)、白ジャカランダ(ホワイトローズウッド))(*4)
  • 手違紫檀(テチガイシタン)(チンチャン(チンチヤン)(タイでの呼び名))(*5)
  • ココボロ(サザンアメリカンローズウッド)(*6)
  • ホンジュラスローズウッド(ホンジュラスローズ、ニューハカランダ)(*7)
  • アフリカンブラックウッド(アフリカコクタン、アフリカンエボニー、セネガルエボニー、グラナディラ(グラナディール、グラナディーロ))(*8)
  • マダガスカルローズウッド(*9)
  • アマゾンローズウッド(*10)
  • ボンベイローズウッド(シッソーシタン)(*11)

科目・・・マメ科ソラマメ亜科ツルサイカチ(ヒルギカズラ)(Dalbergia)属・常緑広葉樹(一部落葉樹もあり)・環孔材的な散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Dalbergia spp.
Dalbergia cochinchinensis (ホンシタン)、
Dalbergia latifolia (落葉、イーストインディアンローズウッド)、
Dalbergia nigra (落葉、ブラジリアンローズウッド)、
Dalbergia oliveri (テチガイシタン)、
Dalbergia retusa (ココボロ)、
Dalbergia stevesonii (ホンジュラスローズウッド)、
Dalbergia melanoxylon (アフリカンブラックウッド)、
Dalbergia baroni (マダガスカルローズウッド)、
Dalbergia squceana (アマゾンローズウッド)
Dalbergia sissoo (落葉、ボンベイローズウッド)などを含む

産地・・・世界の熱帯から亜熱帯に分布。

  • ホンシタン(D. cochinchinensis ):タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどの東南アジア沿岸地域
  • イーストインディアンローズウッド(D. latifolia ):東インド、マダガスカル
  • ブラジリアンローズウッド(D. nigra ):ブラジルのバイア州周辺
  • テチガイシタン(D. oliveri  ):タイ、ミャンマー
  • ココボロ(D. retusa ):メキシコ、パナマ、コスタリカ、コロンビアなどの中南米
  • ホンジュラスローズウッド(D. stevesonii ):中米ホンジュラス
  • アフリカンブラックウッド(D. melanoxylon ):タンザニア、モザンビークなどの東アフリカ
  • マダガスカルローズウッド(D. baroni ):マダガスカル
  • アマゾンローズウッド(D. squceana ):アマゾン川流域の比較的雨季、乾季の少なめな地
  • ボンベイローズウッド(D. sissoo ):インド

色調・・・心材は赤紫褐色から紫色を帯びた暗褐色を呈し、黒紫色の縞模様を持つ。辺材は白っぽい淡色、灰白色。

性質・・・木理:交錯~やや交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:粗~やや粗、硬さ:硬~超硬、腐食耐久性(耐朽性):強~極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.75(D.nigra)~0.84(D.latifolia)~1.04(D.cochinchinensis)
  • 平均収縮率%(柾目方向):2.71
  • 平均収縮率%(板目方向):5.8
  • 曲げ強度MPa:116(D.latifolia)~208(D.cochinchinensis)
  • 圧縮強度MPa:63(D.latifolia)~(D.cochinchinensis)
  • せん断強度MPa:14.3(D.latifolia)
  • 曲げヤング係数GPa:12.3(D.latifolia)

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):困難~やや困難、鉋掛(カンナガケ):困難~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~注意、乾燥:困難、塗装性:高

用途・・・造作材、家具
床柱、仏壇、高級家具、キャビネット、内装用、指物、唐木細工、象嵌、突板、ナイフの柄、器具、楽器、ギター

価格・・・☆☆☆☆☆~?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・マメ科ツルサイカチ(Dalbergia)属の広葉樹のうち、赤味を帯びた木肌を持つものを主とした樹木の総称。学名の欄で挙げた樹種の他、この属のさらに数種がシタン(ローズウッド)として知られている。唐木のひとつ。唐木といえばシタン、コクタン、タガヤサンを指す。斑の模様不明瞭。木質は緻密だが肌目は粗く、表面仕上げは良好で磨くと美しい光沢がでる。自動鉋による加工では逆目が生じる為、仕上げは竪鉋(たてかんな)かバフ研磨で行う。樹高15m~24m。新鮮な木材には、バラのような香りをもつものもあり、ローズウッドの名の由来となった。床柱の高級品の代表格はシタンの床柱。シタンは有名ブランドな為、少し色が似ている他の樹種に「~ローズウッド」のような名前を付けた紛い物が良く作られる。加工の際粉塵でかぶれることがあるので注意が必要。塗装は道管が不規則な為、中途半端な膜厚を付けると返って見苦しくなる。完全なオープンポアー仕上げか鏡面仕上げが行われる。

*:カリンもシタンに分類された時期もあるようです。中国では2008年現在もカリンはシタンの分類みたいですが。
*1:ローズウッドと言うと、南米産のクスノキ科の樹木もあるようですが、材木として使われるものではなく、精油を得て香料やアロマテラピーに利用されるものです。
また、一般にローズウッドと言うとイーストインディアンローズウッドを指す事が多く、厳密な意味での本来のローズウッドと言うと、ブラジリアンローズウッドを指すようです。
広義のローズウッドは8科20属にも及ぶようです。インド産の紅木(コウキ)(レッドサンダルウッド:Pterocarpus santalinus)も広い意味のシタンに含まれることがあるようです。
Honshitan3_3 *2:ホンシタン・・・暗紫褐色。交差木目が多く、イーストインディアンローズウッドより加工しにくい。
日本でいうシタンは厳密にはこのホンシタン(Dalbergia cochinchinensis )と呼ばれるタイ産のものを指すようです。しかしタイが原木伐採禁止になり、産地がラオスへ、そして今ではカンボジア、ベトナム辺りへと移っているようです。

East_indian_rosewood2_5 *3:イーストインディアンローズウッド・・・全体に紫色が強く、黒色の縞を持つ。
イーストインディアンローズウッドをホンシタンと呼ぶ場合もあります。
ソノケリンとは、イーストインディアンローズウッドをインドネシアで植林した造林木である為、成長が早いことにより木目が粗いと言われるようです。
イーストインディアンローズウッドや、ブラジリアンローズウッドのことをボンベイブラックウッドと呼ぶと言う資料も一部ありましたが、ボンベイブラックウッドと言えば同じマメ科のタガヤサン(Cassia siamea )を指す事が多いでしょう。
イーストインディアンローズウッドをボンベイローズウッドと呼ぶと言う資料もありました。

Jacaranda3_2 *4:ブラジリアンローズウッド・・・くっきりとした黒い筋が見られる。
ブラジリアンローズウッドはワシントン条約の絶滅危惧種に指定され、国外への移出が禁止されています。
ハカランダ(ジャカランダ)というと、南米産のノウゼンカズラ科のキリモドキ(Jacaranda mimosifolia )とも呼ばれる観葉植物もあります。樹高15mにもなる常緑樹のようです。もちろんここのマメ科のハカランダ(=ブラジリアンローズウッド)とは全くの別物です。ちなみにハカランダ(Jacaranda)はスペイン語読みで、ジャカランダは英語読みまたは現地ブラジルでの読みのようです。
ブラジリアンローズウッドをサントスローズウッドと呼ぶと言う資料もありましたが、サントスローズウッドは、同じマメ科のモラド(Machaerium scleroxylon )と言われる別属の別種類を指すようです。またブラジリアンローズウッドをバヒアローズウッドや、リオローズウッド、カヴィナ、ジャカランダパルドなどと呼ぶと言う資料もありましたが、その資料だけしか確認できず、詳細は不明です。ちなみにリオローズウッドとはカキノキ科のアフリカンエボニーを指すという資料もあります。
稀にブラジリアンローズウッドに対してもパリサンダーと言うことがあるようですが、一般的にはイーストインディアンローズウッドのことを指すでしょう。ちなみにリオグランデパリサンダーと言う樹木もありますが、これは上にも挙げましたモラドのことで、パリサンダーとは別物です。
白ジャカランダとは、白太(辺材)の部分が多いブラジリアンローズウッドの若木のことです。

Techigaishitan_2 *5:テチガイシタン・・・材色は変化に富み、ホンシタンより色は淡い。
シタンは古くから利用されているものの、その実態はあまりはっきりされていないようです。テチガイシタンについても、その正体について諸説あるとのことで、上でテチガイシタンに指定した樹種は、「そう言われている」程度でしょうか。
テチガイシタンのことを、ミャンマーではマタラン、ラオスではカンピと呼ぶという資料もありました。wikiの記事、もしくはその流用のものしか確認できず、詳細は不明です。

Cocobolo3 *6:ココボロ・・・色調は赤、黄、オレンジ、黒などを含み、明るめ。

Honduran_rosewood *7:ホンジュラスローズウッド・・・桃褐色から紫色で、ブラジリアンローズウッドより明るいブラウンの色目。ホンジュラスローズウッドは古くからマリンバに使われているようです。

African_blackwood2 *8:アフリカンブラックウッド・・・色味はコクタンに似ている。クラリネット用材として知られているのはこのアフリカンブラックウッドです。

Madagascar_rosewood *9:マダガスカルローズウッド・・・ココボロとアマゾンローズウッドの中間の性質。マダガスカルローズウッドは、ブラジリアンローズウッドをマダガスカル島に移植して育てた木とも言われているようです。起源はそうなのでしょうが、この二つは学名も異なるように、生育地域や気候の違いから現在では別種と考えて良いと思います。
ボアデローズ(Bois de rose)と呼ばれ海外で流通しているDalbergia maritima や日本国内でパリサンダーの名前で流通しているDalbergia greveana の2種もマダガスカルローズウッドと呼ばれるらしいですが、詳細は不明です。

Amazon_rosewood *10:アマゾンローズウッド・・・若干色に赤味がある。

Bombay_rosewood *11:ボンベイローズウッド・・・黄褐色から暗褐色。少し赤味がある以外はイーストインディアンローズウッドに似ている。インド産のせいかボンベイローズウッドもインディアンローズウッドと呼ばれるようです。

マホガニー

Mahoganii2

名称・・・マホガニー(Mahogany)

その他呼び名・・・桃花心木(マホガニー)、ホンジュラスマホガニー、オオバマホガニー、本桃花心木(ホンマホガニー)

科目・・・センダン科マホガニー(Swietenia)属・常緑広葉樹・散孔材(環孔材)・離弁花類(被子植物)

学名・・・Swietenia macrophylla King.

産地・・・中米、および南米のコロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなど。主にホンジュラス、中央アメリカ。

性質・・・木理:通直~ほぼ通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密~やや粗、硬さ:やや硬~硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.51~0.65
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.13
  • 平均収縮率%(板目方向):0.19
  • 曲げ強度MPa:80
  • 圧縮強度MPa:46
  • せん断強度MPa:8.9
  • 曲げヤング係数GPa:10.4

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:高

用途・・・造作材、家具
彫刻材、楽器、模型、内部装飾材、高級車のダッシュボードやハンドル、シフトノブ、キャビネット、スライスドベニヤ、高級器具、理化学器械の箱

価格・・・☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)80万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜

その他・・・金色の光沢がある。長い間、光にさらすと色合いが濃くなる。柾目面にはリボン杢が現れることがある。寸法安定性に優れる。また天然乾燥の速度も速く、狂いや割裂も少ない。斑の模様不明瞭。粘りがある。比重の割に強度大。表面の仕上りは良好。一見するとメランチ類・ラワン類などに似ている。世界的な銘木のひとつで、特に欧米で高く評価されている。ホンジュラス産のいわゆる「ホンジュラスマホガニー」が最高級とされるが、現在では伐採禁止にされている。今では有用な造林樹種として、アフリカや東南アジアなどの熱帯地域で植栽されている。またボリビアからメキシコを通り南部アメリカまで広く植林されている。マホガニーには上述の種類の他にウェストインディアンマホガニー(キューバマホガニー、スペインマホガニー)(学名:Swietenia mahagonii Jacq.)が知られているが、こちらは西インド諸島に産し、かつてはこちらの方が良質とされていた。しかし現在ではほとんど市場に出てくるようなものはなくなり、入手可能なものは学名:Swietenia macrophyllaのみとされている。ただしこれも最近は丸太材の輸入は不可能で製材品として輸入される。ウェストインディアンマホガニーよりも肌目は緻密だが比べると軽くて弱い。ドイツの顕微鏡メーカー(ツアイス)はマホガニーの収納箱だけしか使わない。

マホガニー属には、あとメキシコマホガニー(学名:Swietenia humilis Zucc.)という種類があるようです。同じセンダン科のアフリカンマホガニーやサペリもマホガニーの名で呼ばれることがあるようです。
「桃花心木」と書いて「マホガニー」と読ませるようです。知らなきゃ読めないですよね・・・

アマレロ

Amarero Amarero2

名称・・・アマレロ(Amarello、Pau Amarelo)

その他呼び名・・・アマリロ、パウアマレロ、イエローハート

科目・・・ミカン科--(Euxylophora)属・広葉樹・散孔材?・被子植物

学名・・・Euxylophora paraensis

産地・・・南米、ブラジル

性質・・・木理:{通直/交錯、辺心材の境目:{明瞭/不明瞭、肌目:{緻密/粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.72~0.80
  • 平均収縮率%(柾目方向):
  • 平均収縮率%(板目方向):
  • 曲げ強度MPa:111*
  • 圧縮強度MPa:63*
  • せん断強度MPa:13.8*
  • 曲げヤング係数GPa:13.8*

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:中、塗装性:{低/中/高

用途・・・家具
フローリング、スポーツ器具、内装材

価格・・・☆☆☆☆☆~

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・白蟻等の害虫や、菌類に強い。絶滅危惧種

木材加工時に皮膚炎などの健康被害を起こす木材に挙げられているみたいです。有害性分が含まれる切り屑等が皮膚に長時間付着しないよう心掛ける必要がありそうです。
学名をキョウチクトウ科のAspidosperma sp.として、イエローハートと分けている資料もありましたが、その1つのみしか確認できませんでしたので真偽は不明です。ちなみに学名のsp.は「属まではわかるが種小名がわからない」といった意味らしく、これは「Aspidosperma属の一種」という意味になるようです。
アマリロといえば別種でマメ科のアマゾンアマリロ(=ガラッパ)を指すこともあるようです。
流通量が少ないので金額も良くわかりませんでしたが、少なくても100万/㎥はする感じです。

ガラッパ

Garappa Garappa2

名称・・・ガラッパ(Garapa)

その他呼び名・・・ガラパ、アマゾンアマリロ、ブラジルセランガンバツー、ガラペーラ

科目・・・マメ科Apuleia属・広葉樹・{散孔材/環孔材/放射孔材・被子植物

学名・・・Apuleia leoiocarpa、Apuleia praecox

産地・・・ブラジルのパラ州から中部のバイア州、エスプリトサント州、南部のリオグランデ・ド・ソル州に至る海岸線熱帯雨林地帯、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン

性質・・・木理:{通直/交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.83
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.17~0.20
  • 平均収縮率%(板目方向):0.33~0.38
  • 曲げ強度MPa:125*
  • 圧縮強度MPa:54*
  • せん断強度MPa:110.7*
  • 曲げヤング係数GPa:14.0*

加工性・・・鋸挽:困難、鉋掛:困難、釘打保持力:強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:やや困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、造作材
屋外デッキ、土木構造材、梁、桁、橋梁部材、根太材、景観材、床板、窓枠、ドア枠

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・105x20x3000(\350,000/㎥)

  • 90x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 105x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 120x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 105x30x(2000、2500、3000、4000)
  • 90x90x(2000、3000、4000)

その他・・・樹高25~30m、樹径0.6~0.9m。辺材は5cm程度。時経過による退色は少ない。表面はなめらかで、美しく光沢がある。多少の木痩せがある。中間部分のひび割れは少ないが、曲がり、木口割れがある。イペ材と比べて量的には少ない。釘打は不可能で、道穴、ボルト締めが必要。乾燥の際、ひび割れが発生いやすい。中国では「金象牙」と呼ばれている。

マカランドュバ

Makarandoltuba_2 Makarandolyuba2_2

名称・・・マカランドュバ(Macaranduba)

その他呼び名・・・マニルカラ、マサランドュバ、マサラン、アマゾンチェリー、アマゾンジャラ、アマゾンウリン、ブラジリアンマニルカラ、キニヤ、ホースフレッシュ、カンドーレ、クメアバツ(前2つは原産地での呼び名)

科目・・・アカテツ科マニルカラ(Manilkara)属・常緑広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Manilkara spp.
Manilkara huberi Standley、
Manilkara bidentata A. Chev.、
Manilkara surinamensis Miq.(Manilkara bidentata ssp. surinamensis )などを含む。

産地・・・アマゾン、マットグロッソ地域、アマゾン河支流・タパジョス河流域、南米北部のスリナム

色調・・・心材は薄赤色(空気に触れると赤褐色に変わる)。辺材は赤味がかったベージュ色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:1.12
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.25~0.28
  • 平均収縮率%(板目方向):0.39~0.44
  • 曲げ強度MPa:176*
  • 圧縮強度MPa:88*
  • せん断強度MPa:15.7*
  • 曲げヤング係数GPa:22.0*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):困難、鉋掛(カンナガケ):困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:困難、塗装性:高

用途・・・造作材、家具、デッキ材
橋梁部材、海洋構造物、根太、装飾材、階段、フロア材

価格・・・☆~☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x3000(S4S\400,000/㎥)

  • 150x(40、30)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 120x(30、20)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 105x(30、20)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 90x20x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 90x90x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 70x70x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 70x45x(2100~4200・300㎜間隔)

その他・・・

  • 【その他色調等】: 表面滑らかで光沢がある。辺材は3~5cm。
  • 【その他性質等】: 乾燥に応じて歪み、ひび割れ等が出やすい。耐久力にすぐれ腐食菌、シロアリに対する抵抗力がある。特にフナクイムシに対する抵抗が強いので海洋構造物に良い。ウリンに比べ樹液が染み出しにくい。寸法安定性があり、ねじれや曲がりも少ない。難燃性が強く耐酸性もある。
  • 【その他加工等】: 密度の高い鋸挽、鉋掛は高馬力が必要。釘打ちは不可能で、道穴、ボルト締めが必要。
  • 【立木での性質等】:樹高は30~40m、樹径1m前後の大木。

*:ウリンとかイペなどと含めて、ハードウッド、アイアンウッドとも呼ばれています。
*:マカランドュバ自体はあまり有名な木ではないので、売り手が色んな名前を付けて売り込んでいる感じがします。
*:東南アジア産の同属(マニルカラ属)の木でクメア(アイリスローズ)という木もあるようです。。。と思いましたがほかの資料ではアイリスローズは中南米産のマメ科となっていますね。詳細は不明です・・・

イペ

Ipe Ipe2

名称・・・イペ(Ipe)

その他呼び名・・・タベブイア(タベブヤ)、ラパチョ(ラバッチヨ)、ロッショ、グアヤカン(Guayacan)(パナマでの呼び名)、イペタバコ、Pau d'arco(ブラジルでの呼び名)、Amapa(メキシコでの呼び名)、Cortez(ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカでの呼び名)、Guayacan polvillo(コロンビアでの呼び名)、Fior amarillo(ベネズエラでの呼び名)、Green heart(スリナムでの呼び名)(*1)、Madera negra(エクアドルでの呼び名)、Tahuari、Lapacho negro(パラグアイでの呼び名)

科目・・・ノウゼンカズラ科タベブイア(Tabebuia)属・常緑広葉樹・散孔材・合弁花類(被子植物)

学名・・・Tabebuia spp.
Tabebuia serratifolia
Tabebuia arellanedae Lorenz、
Tabebuia ipe などを含む

産地・・・ブラジル、ペルーなど南米アマゾン川流域、チリを除く全ての中南米地域。

色調・・・心材は黄色がかった緑褐色、やや緑色を帯びた褐色から黒に近い褐色。辺材は黄白色、白色。

性質・・・木理:(幅の狭い)交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:超硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.96~1.28
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21
  • 平均収縮率%(板目方向):0.29
  • 曲げ強度MPa:181
  • 圧縮強度MPa:97
  • せん断強度MPa:14.2
  • 曲げヤング係数GPa:22.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、
土台、梁、窓枠、ドア、ウッドデッキ(重歩行用)、フローリング、船舶材、桟橋、木橋、枕木、電柱、杭、工場の床、車体、轆轤(ろくろ)細工、器具柄、ステッキ、弓、釣竿、化粧単板

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x2400(S4S:四面プレナー・E4E:面取り\450,000/㎥)

  • 150x40x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 120x30x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 105x20x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 90x20x(1800~4200、300㎜ピッチ))
  • 100x100x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 90x90x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 70x70x(1800~4200、300㎜ピッチ)

その他・・・数種あり、熱帯アメリカ産の重硬な木材の代表的なものの一つ。日本では最近話題になるようになった。原木が大きい分、5m以上の材も成材可能なため港湾施設など広い面積のデッキなどにも対応。

  • 【その他色調等】:表面の仕上りは良好。心材は新鮮な時は黄緑色であるが時が経てば緑色を帯びた褐色になる。時には色の違いによる不均一な筋がでる。
  • 【その他性質等】:反りやひび割れが少なく材の安定性が高い。耐水性、防虫性に優れる。道管中に黄色いラパコールを含んでいることが特徴で、この成分が防虫効果をもたらす。防虫処理不要の状態で屋外の使用に十分耐える。病中害、白蟻に対する抵抗性は高いが海虫に対しては弱い。
  • 【その他加工等】:製材時にラバーコールのよる皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要。
  • 【立木での性質等】:中南米から採れるイペは樹高40m、径1.3mの大径木。

*1:その他の呼び名で「Green heart」と書きましたが、クスノキ科のグリーンハートという別種類があります。スリナムでグリーンハートと言えばたぶんクスノキ科の方のことを言ってると思います。