3.【た行】

木材名称一覧 【た行】

ツバキ

Tubaki Tubaki2

名称・・・椿(Camellia)

その他呼び名・・・藪椿(ヤブツバキ)、カメリア

科目・・・ツバキ科ツバキ(Camellia)属・常緑広葉樹・環孔材的な散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Camellia japonica

産地・・・本州、四国、九州。朝鮮、中国。

色調・・・心材、辺材共に紅淡褐色、紅褐色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~高、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.81
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.19
  • 平均収縮率%(板目方向):0.28
  • 曲げ強度MPa:78*
  • 圧縮強度MPa:45*
  • せん断強度MPa:15.7*
  • 曲げヤング係数GPa:8.8*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・
床柱、漆器木地(盆、椀などの)、算盤玉、折尺、農耕具の柄、ブラシの柄、バイオリンの弦の糸巻き棹(サオ)、煙草パイプ、タンスの取手、高級な炭、印材。

価格・・・☆☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・斑の模様不明瞭。樹高18m、樹径0.5m程度。大径木が少なく、樹形が悪い。日本中の椿の大木は殆ど伐採され、現在では入手の難しい材である。銘木としては、皮肌を生かして皮付丸太として床柱、壁止めなどに使用される。また重硬で均一な材質のため、柘植(ツゲ)材の代用として細工物やこけしなどにに使われた。柾目面が美しい。磨くと光沢が出る。割裂は非常に困難。輪切りした材は木口割れが非常に少なく、木口に彫刻する印鑑に適した材質である。茶花(ちゃばな:茶室に生ける草花)として好まれ、侘助(わびすけ)、明石潟(あかしがた)、大虹(おおにじ)、秋風楽(しゅんふうらく)、白唐子(しろからこ)、光源氏(ひかるげんじ)、熊谷(くまがい)、京牡丹(きょうぼたん)、荒獅子(あらじし)、大神楽(だいかぐら)、羽衣(はごろも)、都鳥(みやこどり)など多くの園芸品種が作られた。

木材で流通しているのは、銘木として丸太状のものがほとんどではないでしょうか。ツバキの木目を広い面で見る機会は少ないかもしれません。

タケ

Take Take2

名称・・・竹(Bamboo)

その他呼び名・・・真竹(マダケ)(苦竹(ニガタケ))、孟宗竹(モウソウチク、モウソウダケ)、淡竹(ハチク)、黒竹(クロチク)、女竹(メダケ)、矢竹(ヤダケ)、晒竹(サラシダケ)(白竹(シラチク、シラタケ))、清水竹(シミズダケ)、焼き竹(ヤキダケ)(*1)

科目・・・イネ科タケ亜科--(--)属・常緑草本植物・単子葉類(被子植物)

学名・・・Phyllostachys bambusoides(マダケ)、Phyllostachys heterocyala(モウソウチク)、Phyllostachys nigra var.henonis(ハチク)、Phyllostachys nigra var.nigra(クロチク)、Pleioblastus simonii(メダケ)、Pseudosasa japonica(ヤダケ)(*2)

産地・・・アジアの温暖湿潤地域

性質・・・木理:--、辺心材の境目:--、肌目:--、硬さ:中庸~硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.69
  • 平均収縮率%(柾目方向):--
  • 平均収縮率%(板目方向):--
  • 曲げ強度MPa:101*
  • 圧縮強度MPa:66*
  • せん断強度MPa:
  • 曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽:{容易/困難、鉋掛:{容易/困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・
床材、竹垣、竹小舞(塗り壁の下地)、すだれ、建築外部足場

価格・・・☆(*3)

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 3寸:直径約(30~35)x6000㎜
  • 4寸:直径約(40~45)x7000
  • 5寸:直径約(50~55)x7000
  • 6寸:直径約(60~65)x8000
  • 7寸:直径約70x8000
  • 8寸:直径約80x8000
  • 9寸:直径約90x8000

その他・・・イネ科タケ亜科の多年生常緑草本植物のうち大型のものの総称。世界で600~1200種、日本でも150~600種あるとされる。一般的に用材として流通しているものは、そのうちの極わずか。マダケ、モウソウチク、ハチクの3種類は日本の三大有用竹とされる。マダケは竹の王様と言われ、用材として最も優れているため、流通している竹材の主流。メダケは昔は竹小舞として大量に使われたが、現在では極少。メダケとヤダケは笹に分類される。

ここでは「草本」(=草)として取り扱いましたが、竹を「木」とするか「草」とするか諸説あるみたいです。あと英名ではBambooですが、バンブーと竹と笹を区別しているみたいです。違いは、地下茎が横に這って生育繁殖するのが竹・笹で、地下茎が無く株立ち状になるものをバンブーというようです。また竹と笹の違いは、一般的には大型のものを竹、小型のものを笹と呼びますが、植物学的には「生長すると稈鞘(カンショウ:タケノコの皮)が落ちるのが竹、残って稈(カン:タケ・ササ類における茎)を包むのが笹」とするようです。Sekisoutate_7 竹は2005年くらいから建築用材としてだいぶメジャーになってきた感じがします。良く目にするのは積層された床材くらいですけどね。ちなみに積層の仕方は縦と横の2タイプあります。(右画像参照)Sekisouyoko_6
*1:「晒竹(白竹)、清水竹、焼き竹」は竹の種類ではなく、加工された竹の呼び名です。晒竹とは、マダケやハチクを油抜きして曲がりを矯正し、天日干しした白くて美しい竹のことです。清水竹とは、若いメダケを磨いて曲がりを矯正したもので、表面が紙質で柔らかい感じがします。焼き竹とは、マダケの表面にバーナーで焼き色をつけたもので、薄い焼き色から、黒竹のような濃い色合いまで自由にできます。
*2:「Phyllostachys」はマダケ属、「Pleioblastus」はメダケ属、「Pseudosasa」はヤダケ属です。
*3:竹は通常㎥単価ではないでしょうから、比較になりませんが無理やりだすと50万/㎥くらいでしょうか。この数字には全く意味ないですけど(汗)

トチノキ

Totinoki2

名称・・・栃の木(橡)(Japanese horse chestnut)

その他呼び名・・・栃(トチ)、七葉樹(シチヨウジュ)、オオトチ、クリトチ

科目・・・トチノキ科トチノキ(Aesculus)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Aesculus turbinata

産地・・・北海道、本州、四国、九州。特に東北地方、北海道南部に多い。中国

性質・・・木理:やや交錯、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.53
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.15
  • 平均収縮率%(板目方向):0.28
  • 曲げ強度MPa:74
  • 圧縮強度MPa:39
  • せん断強度MPa:9.3
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽:容易~やや困難、鉋掛:容易~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材、家具
器具材、楽器材、彫刻材、椀や盆などの刳物(くりもの)、床の間の地板、玩具、化粧用単板

価格・・・☆☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)100万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 割板:60㎜

その他・・・材面には絹のような光沢がある。年輪の境はあまりはっきりしない。細胞の並び方が特殊な為、板目面に著しいリップルマーク(さざ波模様)が現れることがある。表面の仕上りは良好。乾燥が不十分だと狂いやすい。偽心あり。斑の模様不鮮明。粘りがあるので曲木に適する。樹高25~30m、樹径2mに達する大木もある。低山地帯の谷筋や山腹の水分の多い肥沃な土地に群生する。一般的に利用価値の少ない木で、白太だけが利用される。類似種のマロニエ(セイヨウトチノキ)はパリの街路樹として有名。栃の実には苦味があるので色々な工夫をしてから、すりつぶして栃餅を作る。

学名をAesculus carneaとする資料もありましたが、これはマロニエ(セイヨウトチノキ)と米国産のアカバナトチノキを交配したベニバナトチノキのことを指すようです。

トリスタニア

Torisutania Torisutania2

名称・・・トリスタニア(Brush box、Northern brushbox)

その他呼び名・・・ブラシュボックス(ブラッシュボックス)、ノーザンブラシュボックス

科目・・・フトモモ科トリスタニア(Tristania)属・常緑広葉樹・{散孔材/環孔材/放射孔材・被子植物

学名・・・Tristania conferta

産地・・・オーストラリア、東南アジア

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:{明瞭/不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:1.18
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21~0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.33~0.38
  • 曲げ強度MPa:111~220*
  • 圧縮強度MPa:63~88*
  • せん断強度MPa:15.8~26.8*
  • 曲げヤング係数GPa:13.8~19.9*

加工性・・・鋸挽:困難、鉋掛:困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:高

用途・・・構造材、デッキ材
フローリング、船舶、包装用、港湾、スポーツ器具、内装

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・105x20x4000(\350,000/㎥)

  • 120x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x90x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 70x50x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 55x45x(4000、3700、3000、2700、2000)

その他・・・樹高20m。色落ちも無く、赤褐色でほぼ均一。供給量は中程度。ビス止め用道穴要。硬質のため施工には専用工具が必要。加工仕上り良好。アクが出ないことが特徴で、ジャラの後継樹種として注目されている。他の樹種に比べ収縮率、膨張率が高い為、施工時には目地(隙間)を十分に確保する必要がある。水に濡れた際に樹液が染み出してきて下に垂れる場合もある。シリカの含有により切り口の色がはっきりしない。

学名のTristania confertaの他にLophostemon confertusという学名(?)とか、ブリスベンボックス(Brisbane box )、ビネガーツリー(Vinegar tree)、クィーンズランドボックス(Queensland Box)、ピンクボックス等、調べるほどに色んな名前がでてきます・・・日本ではほぼ「トリスタニア」のみで通っているようです。

チーク

Teak2

名称・・・チーク(Teak)

その他呼び名・・・マイサック(タイでの呼び名)、チューン(キューン)(ミャンマーでの呼び名)、ジャティ(ジャチ)(インドネシアでの呼び名)、テック(フランスでの呼び名)、柚木・油木(ユギ、ユキ)、チークノキ

科目・・・クマツヅラ科チーク(Tectona)属・落葉広葉樹・環孔材的な散孔材・合弁花類(被子植物)

学名・・・Tectona grandis
Tectona hamiltoniana(Dahat Teak:ミャンマー固有種。絶滅危惧種)、Tectona philippinensis(Philippine Teak:フィリピン固有種。絶滅が危惧されている)

産地・・・タイ、ミャンマー、ベトナム、インド、インドネシアなど

性質・・・木理:(通直)~交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.57~0.69
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.12
  • 平均収縮率%(板目方向):0.20
  • 曲げ強度MPa:90
  • 圧縮強度MPa:41
  • せん断強度MPa:13.2
  • 曲げヤング係数GPa:12.3

加工性・・・鋸挽:容易~(困難)、鉋掛:容易~(困難)、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~やや困難、乾燥:中~困難、塗装性:中

用途・・・造作材、建具、家具
キャビネット材、彫刻材、船舶材(甲板)、床材、車両、土木、枕木、薪炭、突き板、工芸品

価格・・・☆☆☆☆☆~

  • 無節材(2000x210x34㎜)200万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・辺材の部分は比較的狭い。心材にしばしば暗色の縞を持つ。材面にロウ状の感触がある。仕上りは良好。乾燥過程で割れや反りが出にくい。シロアリなどの虫害に強い。耐水性に優れている。世界の最高級材のひとつ。板に製材した直後は材面があまり綺麗ではないが、年月が経つとロウ状の成分が材面に染み出て色の深みが増し、いわゆる「チーク色」の落ち着いた色合いとなる。現在は自然保護のため伐採禁止になっている所が多く、輸入が大変厳しくなっている。斑の模様明瞭。マホガニー、ウォルナットとともに世界の三大名木と言われる。チークの本場はミャンマーからベトナム。輸入されるチーク材は☆の印で等級が付けられて取引され、5ツ星が最高グレード。良材がとれるのはインド、タイ、ミャンマーなどだが、数も減ってきている為アフリカを含めてあらゆる場所で植林されている。特にインドネシアのジャワ島の造林木が市場材として有名。ベトナムではチークの植林が盛ん。チークの天然の産地は熱帯でも乾期と雨期がはっきりしている雨緑林帯と呼ばれる地域であるため、熱帯降雨林地帯に植えられたものからの木材は、品質的に劣るようである。雨季には落葉して成長を止める為、熱帯産の樹種としては珍しく年輪がわかる。独特の芳香がある。今ではスライスドベニヤやムクで内装、家具に主に使われている。樹高30~40m。

科目はテクトナク(Tectonacc)属という資料もあります。

ダークレッドメランチ

Dakureddomeranti2

名称・・・ダークレッドメランチ(Dark red meranti)

その他呼び名・・・セラヤ、レッドラワン(レッドフィリピンマホガニー、アカラワン)、ネメス、タンギール(フィリピンマホガニー)

科目・・・フタバガキ科Shorea属Rubroshorea亜属・広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Shorea spp.
Shorea pauciflora(ネメス)、Shorea curtisii(セラヤ)、Shorea negrosensis(レッドラワン)、Shorea polysperma(タンギール)などを含む

産地・・・タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:明瞭~(不明瞭)、肌目:粗、硬さ:やや硬、腐食耐久性(耐朽性):やや弱~中、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.48~0.55~0.74
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.15
  • 平均収縮率%(板目方向):0.28
  • 曲げ強度MPa:100
  • 圧縮強度MPa:49
  • せん断強度MPa:10.0
  • 曲げヤング係数GPa:11.7

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好、乾燥:注意、塗装性:注意

用途・・・建具、家具、合板

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・柾目面にはリボン杢が認められる。丸太の小口のブリットルハート(縦の繊維がなくなる状態)が認められる。ライトレッドメランチを含めると約70種ある。この類の木材はShorea属のRubroshorea亜属の樹種からの木材のうち濃色のものをいう。この類の一種であるタンギールはフィリピンマホガニーと呼ばれ、米国市場へさかんに輸出されたことがある。本物のマホガニーとは全く違う木材だが、色が似ていることからこう名付けて売り込んだのだと思われる。メランチ類の特徴である同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)が多数はっきりと見える。濃色の木材だが成長が良いとライトレッドメランチのように淡色になり比重が低くなるので見分けがつかなくなる。気乾比重がライトレッドメランチ類は0.64以下、ダークレッドメランチ類は0.64以上0.80以下というような区別の仕方がされている。元来この類がラワンやメランチ類の典型的なもの。南洋材のなかのいわばスタンダードといえる。辺材はキクイムシ類の害を受ける。防腐剤の注入はしがたい方である。乾燥時に狂いが出やすい。

その他の呼び名にある「レッドラワン」というと、レッドメランチもそう呼ぶことがあるようです。ただ本来はダークレッドメランチのほうが近い感じがします。ぼくの感じだけですけども。。。