②北米材

ベイモミ

Beimomi Beimomi2

名称・・・米樅(Fir)

その他呼び名・・・グランドファー(ローランドファー、ローランドシルバーファー、イエローファー(*1)、ウェスタンバルサムファー、アメリカオオモミ)、ホワイトファー(*2)(ホワイトモミ、コロラドホワイトファー、コロラドモミ、コンコロールモミ、シルバーファー(*3)、バスタードパイン、ホワイトバルサム、バルサムツリー)、ノーブルファー(レッドファー(*1)、ビッグトリー、フェザーコーンレッドファー)、パシフィックシルバーファー(ウツクシモミ、アメリカンホワイトウッド、カナダツガ、アマビリスファー)、バルサムファー、ウェスタンファー、イースタンファー、ファー、ヘム・ファー(ベイツガと一括して)

科目・・・マツ科モミ(Abies)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Abies grandis(グランドファー)、Abies concolor(ホワイトファー)、Abies procera(ノーブルファー)、Abies amabilis(パシフィックシルバーファー)、Abies balsamea(バルサムファー)などを含むAbies spp.

産地・・・北米大陸に自生。西部の山岳地帯に多い。

色調・・・心材、辺材共に白から淡い黄白色、ないし淡褐色。白クリーム色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:粗、硬さ:軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.37~0.53
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.13
  • 平均収縮率%(板目方向):0.24
  • 曲げ強度MPa:60
  • 圧縮強度MPa:30
  • せん断強度MPa:7.4
  • 曲げヤング係数GPa:9.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具
木箱、木枠、器具材、パルプ用、土木用材、蒲鉾の板

価格・・・☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)40万?/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜

その他・・・ベイモミとは、グランドファー、ホワイトファー、ノーブルファー、パシフィックシルバーファー、バルサムファーなどの総称。カナダに4種、米国に7種が知られている。また、北米の西部で産出されたものをウェスタンファー、東部で産出されたものをイースタンファーと呼び分けることがある(*4)。日本のモミと良く似たFir属の木はワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、西部モンタナ州、北部アイダホ州に生育し、これらFir属の樹木はWestern true firとも呼ばれる。ファー類モミ属は北半球の温帯地方に広く分布していて、涼しくて湿気の多いところによく生育するといわれている。ノーブルファーは樹高60~80m、樹径0.7~0.9m。大きいものは樹高100m、樹径1.3mに達する。材質的には日本のモミ類と同じと考えて良いが、ベイモミの方が長く大径の丸太が得られる為より良い品質の製品がとれる。年輪は鮮明で、年輪幅が均一。節が多い。斑の模様不鮮明。木材に臭いがない。耐朽性が低く、地面に接しての利用には適さない。日本にFirだけのロットで輸入されることは殆どなく、Hem-Fir(ヘム・ファー)といってベイツガと一括して取り扱われて輸入されることが多い。また日本に輸入されるのは主にウェスタンファーである。横断面を比較してみると、ベイモミはどちらかというと黄色を帯びている為、より褐色を帯びているベイツガと区別することができる。

ベイモミというと、狭義にはノーブルファーのみを指すこともあるようです。
*1:イエローファーやレッドファーというと、一般的にはベイマツのほうを指す事が多いと思います。
*2:ホワイトファーというと、Abies concolorの1種類を指す場合のほか、グランドファーやノーブルファー、バルサムファーを含めてそう呼ぶ場合もあるようです。
*3:シルバーファーというと、ヨーロッパ産のモミ属でオウシュウモミ(Abies alba)やミヤマモミ(Abies pectinata)などもそう呼ぶようです
*4:おもに西部はノーブルファー、パシフィックシルバーファー、ホワイトファー、グランドファーが多く、東部はバルサムファーが多いようです。

アメリカンシカモア

Amerikansikamoa Amerikansikamoa2

名称・・・アメリカンシカモア(American sycamore)

その他呼び名・・・アメリカスズカケノキ、プラタナス(*1)、アメリカンプレーンツリー、シカモア(*2)、セイヨウボタンノキ、ボタンウッド(バトンウッド)、ボタンボールツリー(バトンボールツリー)(*3)

科目・・・スズカケノキ科スズカケノキ(Platanus)属・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Platanus occidentalis

産地・・・北米東部~南部。

色調・・・心材は淡い褐色~淡い赤褐色。辺材は白色~淡い黄色。柾目面に濃い赤色の帯びをもつ。

性質・・・木理:通直~交錯、辺心材の境目:やや不明瞭、肌目:緻密、硬さ:軟~やや硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.51
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21~0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.27~0.32
  • 曲げ強度MPa:70*
  • 圧縮強度MPa:40*
  • せん断強度MPa:9.9*
  • 曲げヤング係数GPa:9.9*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~注意、塗装性:高

用途・・・造作材、家具
床材、内装材、装飾材、突き板

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万?/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・温帯から亜熱帯にかけて街路樹として世界的に分布している。樹高30m以上。水湿に弱い。縮み杢の出た材は装飾材として使われる。独特の光沢がある。衝撃に強いが、乾燥時に割れやすい。

*1:プラタナスというと、スズカケノキ(Platanus orientalis)や、モミジバスズカケノキ(Platanus x acerifolia:スズカケノキとアメリカンシカモアの交配種)も含まれるようです。
*2:シカモアというと、ヨーロッパ産でカエデ科のホワイトシカモア(Acer pseudoplatanus)を指す場合があります。またシカモアというともうひとつ、日本の楓(カエデ)(学名:Acer sp.)を指す場合も有ります。カエデはカエデ科の落葉広葉樹の総称です。またカエデはメープルとも言います。
*3:この材が割れにくく、肉切り台やボタンに利用されることから、ボタンウッド等と呼ばれるようです。

ポンデローサパイン

Ponderoosapain Ponderoosapain2

名称・・・ポンデローサパイン(Ponderosa pine)

その他呼び名・・・、ポンデロッサパイン、ポンデローサマツ、イエローパイン(北米西部での呼び名)(*1)、ブラックジャックパイン、ブルパイン、ノッティパイン(*2)、ウェスタンイエローパイン、(*3)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus ponderosa

産地・・・北米。西部に蓄積が多い。太平洋岸の山地、ロッキー山系、メキシコ北部にわたって分布。

色調・・・心材は紅黄褐色、黄色、淡赤色、橙褐色。辺材は淡黄白色、白色、淡黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~不明瞭、肌目:やや緻密~やや粗、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.45
  • 平均収縮率%(柾目方向):3.9
  • 平均収縮率%(板目方向):6.2
  • 曲げ強度MPa:63
  • 圧縮強度MPa:36
  • せん断強度MPa:7.8
  • 曲げヤング係数GPa:8.6

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:注意

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具、家具、合板
羽目板、電柱、低級の木枠、梱包材、窓枠、スクリーン

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・三葉松(さんようしょう)でハードパイン類とされる場合もあるが、北米ではサザンパイン類の仲間。米国で最も蓄積量の多い針葉樹のひとつである。斑の模様不明瞭。光沢があるが、小節の非常に多い木である。板目面には、ロッジポールパイン程ではないがディンプルクレインがある。年輪幅が狭いと、ソフトパインのように年輪があまりはっきりしていない。節の模様を活かして羽目板に加工される。直立材が多く伸びが良い木な為、電柱として使われる。樹高25~30m、樹径0.6~1.5m。辺材の巾が広い。釘やビスを入れても裂けにくい。衝撃に弱い。ロッジポールパインと同じような材色だが、心材の色がずっと濃いことで区別される。分布範囲が重なっていることもあり、日本に輸入されるロッジポールパインに混じって輸入されてくることも考えられる。

*1:イエローパインというと狭義には、ショートリーフパイン(Pinus echinata)、スラッシュパイン(Pinus elliottii)、ロングリーフパイン(Pinus palustris)、ロブロリーパイン(Pinus taeda)の4種類のみを指します。これら4種類は総称してサザンパインとも呼ばれています。広義には北米に分布するハードパイン類を総じてイエローパイン(又はサザンパイン)と呼ぶ為、北米(西部)ではポンデローサパインもイエローパインと呼んでいるようです。
*2:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないので、ロッジポールパインもノッティパインと呼ばれます。
*3:ポンデローサパインをウェスタンパインやウェスタンホワイトパインと呼ぶという資料もいくつかありましたが、それらの名前は学名をPinus monticolaとする別種類を指す場合もあるようです。その他にカリフォルニアホワイトパイン、ポンドサパイン、バーズアイパイン、バーズアインパインなどと呼ぶという資料もありましたが、真偽は不明です。

ロッジポールパイン

Rojjipoorupain Rojjipoorupain2

名称・・・ロッジポールパイン(Lodgepole pine)

その他呼び名・・・ブラックパイン、スクラブパイン、スプルースパイン、ノッティパイン(*1)、ジャックパイン(*2)、コントルタパイン(コントルタマツ)、ハードパイン(*3)、ヨレハマツ。(*4)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus contorta

産地・・・米国アラスカからメキシコ・バハカリフォルニアにわたって分布。ロッキー山系北部や太平洋岸地域に、より蓄積が多いと言われている。

色調・・・心材は淡黄色、淡黄褐色。辺材は白色、淡黄色、黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.41~0.47
  • 平均収縮率%(柾目方向):4.3
  • 平均収縮率%(板目方向):6.7
  • 曲げ強度MPa:64
  • 圧縮強度MPa:37
  • せん断強度MPa:6.1
  • 曲げヤング係数GPa:7.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材
土台、垂木、梁、集成材用、枕木、電柱、杭(保存処理をして)、坑木、箱、包装材、船舶、車輛、内装壁パネル。

価格・・・☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・日本のアカマツのように二葉松(にようしょう)である。板目面を見ると、はっきりとしたディンプルグレイン(小さいえくぼのような模様)があることが特徴。均一な材質で、仕上がりは良い。年輪幅が狭い。乾燥による収縮率が大きい。材面に樹脂が滲み出てくることがあり、取り扱う時には注意が必要。あまり大きい丸太がない為、良質の大きな木材は得にくい。加圧注入による薬剤処理が容易。衝撃抵抗は比較的小さい。樹高12~50m、樹径0.5~0.8m。この地域に住むインディアンの人達が円錐形の小屋を建てる時に、この木の丸太を何本か立てて、その上を皮や布で覆って作ったと言われている。そのことから、小屋用の丸太になる松ということで、ロッジポールパインという名前が付けられたとされる。

SPF用材のひとつです。
*1:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないのでポンデローサパインもノッティパインと呼ばれます。
*2:ジャックパインというと、バンクスマツ(バンクシアマツ)(Pinus bankusiana)という別種類になるかもしれません。
*3:ハードパインという呼び名は、マツ属のうち二葉松(にようしょう)または三葉松(さんようしょう)の材の総称です。いわゆる五葉松(ごようまつ)の材は軽軟でソフトパインと呼ばれるのに対し、やや硬い為にハードパインと呼ばれています。
*4:その他呼び名に、タマラックパインやロッキーカラマツ、コーストパインという呼び名もあるようです。ただ、タマラックやロッキーカラマツというとウェスタンラーチ(Larix occidentalis)というカラマツ属の別種類があります。コーストパインについては、そういう呼び名があるのか真偽不明です。

ビーチ

Beech Beech2

名称・・・ビーチ(Beech)

その他呼び名・・・アメリカンビーチ(アメリカブナ)(*1)、ヨーロピアンビーチ(ヨーロピアンブナ、ヨーロッパビーチ、ヨーロッパブナ、欧州椈(オウシュウブナ))(*2)

科目・・・ブナ科ブナ(Fagus)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Fagus grandifolia(アメリカンビーチ)、Fagus sylvatica(ヨーロピアンビーチ)

産地・・・アメリカ東部全域(主として中西部及びアパラチアン地域に多い)、ヨーロッパ各地。

色調・・・心材は淡紅褐色から濃紅褐色、乳白色(暗褐色の偽心)、赤褐色。辺材は紅白色、白色、淡褐色。

性質・・・木理:通直あるいは不規則、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.63~0.72
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.20
  • 平均収縮率%(板目方向):0.45
  • 曲げ強度MPa:102
  • 圧縮強度MPa:50
  • せん断強度MPa:13.8
  • 曲げヤング係数GPa:11.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・造作材、建具、家具、合板
床材、食品容器、食器棚、衣装箱、チーズボード、樽、楽器材、轆轤(ろくろ)細工、防腐処理をして鉄道枕木

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:26㎜、45㎜、60㎜

その他・・・衝撃に強く、粘りがある。スチーム曲げに適している。色調は、アメリカンビーチがヨーロピアンビーチに比べやや色が濃く、色むらがある。ヨーロピアンビーチの方が色が淡く上品。材面に放射組織の小さな斑点が現れるのが特徴(ヨーロピアンビーチ)。木目に布目模様の杢模様がある。斑の模様明瞭。表面仕上がりは美しいく、ステイン塗装仕上げや、艶出し加工による仕上がりも美しい。乾燥は早いが、乾燥収縮が大きく、反り、表面割れ、木口割れなどを起こしやすく、また変色しやすい。加工は容易だが鋸を噛んだり、孔あけの際に焦げたりすることがあり、また釘を打つ際に割れることがある。釘打やネジは予め穴を開けた方が良い。無味無臭な材のため、食品容器や、食器棚、衣装箱、フローリングに適する。腐りやすい為、湿気のあるところでの利用には不適である。害虫の被害も受けやすいが、浸透性があり防腐処理に適している。オハイオ河及びミシシッピイ河渓谷地域に分布するものが最も大きくなるとのことで、処によっては樹高30m、樹径3.5mになるものもある。日本産のブナ材と良く似ていて区別しにくい。白太(辺材)はシロブナ、赤味(心材)はアカブナのように見える。

ビーチといえばブナ類のことを指しますが、ブナ類は産地によってアメリカ産、ヨーロッパ産、日本産の3つに大きく分けられると思います。一般的には「ビーチ」と呼べば日本産以外のアメリカ産かヨーロッパ産を指すでしょう。
*1:アメリカンビーチをイエローバーチや、ポプラと呼ぶことがあるかも知れませんが、それぞれカバノキ科や、ヤナギ科の別種類があります。そう呼ぶことがあるのかの真偽も不明です。
*2:ヨーロピアンビーチをイングリッシュビーチや、ターキッシュビーチ、フォレストビーチなどと呼ぶことがあるようです。これも真偽不明です。

イエローバーチ

Yellowbirch Yellowbirch1

名称・・・イエローバーチ(Yellow birch)

その他呼び名・・・キハダカンバ、アメリカミネバリ、バーチ(*1)、スイートバーチ(*2)、ペーパーバーチ(*3)、ホワイトバーチ、レッドバーチ(*4)、グレーバーチ、シルバーバーチ、スワンプバーチ、カナディアンシルキーバーチ、カーリーバーチ(*5)

科目・・・カバノキ科カバノキ(Betula)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Betula alleghaniensis(イエローバーチ)
Betula lenta(スイートバーチ)、Betula papyrifera(ペーパーバーチ)

産地・・・アメリカの東部。主に北部及び五大湖沿岸州。

色調・・・心材は淡い紅褐色からクリーム色、帯黄紅褐色、赤褐色。辺材は白色、帯黄白色、淡黄色。心材は樹によって色の違いがかなりある。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.71
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.27
  • 平均収縮率%(板目方向):0.35
  • 曲げ強度MPa:114
  • 圧縮強度MPa:56
  • せん断強度MPa:5.2
  • 曲げヤング係数GPa:13.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:高

用途・・・造作材、建具、家具、合板
キャビネット、内装パネル材、フローリング、玩具、軽飛行機、アイスクリーム箆(へら)、楊枝、舌押さえ(医者が使う使い捨てのもの)、轆轤(ろくろ)加工された紡績糸巻き用具の柄、靴の木型

価格・・・☆☆?

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:25㎜、30㎜

その他・・・北米産のカンバ類の代表的な樹種。表面の仕上がりは美しい。艶出し加工に適する。粘りが有り、曲げ性能に優れる。収縮率がやや高く、乾燥が不十分であると狂いが出やすい。木目はやや不鮮明で特徴がないが、材面が均質で綺麗に仕上がる。年輪の境に色の濃い線があり、かなりはっきり見える。斑の模様不明瞭。衝撃に強い性質がある。虫害を受けやすい。樹高18~24m、樹径0.75m。バーチは代表的なイエローバーチ(Yellow birch)の他にスイートバーチ(Sweet birch)やペーパーバーチ(Paper birch)があり、分布は五大湖周辺である。また太平洋岸にWestern paper birchがある。材色が白いのでホワイトバーチ(White birch)とも呼ぶ。日本産のマカバ(マカンバ)やミズメがこれと同属で、性質はほとんど同じである。

*1:カバ類のことを総称して英語でバーチといいます。その為「バーチ」とだけいうと樺(カバ)=マカンバ(ウダイカンバ)を指すこともあります。
*2:スイートバーチは他にアメリカミズメ、アメリカンブラックバーチ、アメリカンバーチ、カタン、ケベックバーチ、ハードバーチなどの呼び名があるようです。
*3:ペーパーバーチは他にパピリフェラカンバ、アメリカシラカンバなどの呼び名があるようです。
*4:イエローバーチの辺材とペーパーバーチは材色が白い為、一括して「ホワイトバーチ」の名で扱われます。こちらは日本産のシラカンバに似ています。またイエローバーチの心材で赤味があるものは「レッドバーチ」と言われることもあるようです。
*5:カーリーバーチという呼び名は樹種ではなく、木目に美しい縮杢(ちぢみもく)(カーリー杢)の現れたシラカバを指すのかもしれませんが、詳細は不明です。

ホワイトオーク

Howaitoooku Howaitoooku2

名称・・・ホワイトオーク(White oak)

その他呼び名・・・アメリカンホワイトオーク、ウェスタンホワイトオーク、アパラチアンオーク、チェリーオーク、チェストナットオーク、ポストオーク、オーバーカップオーク、スワンプチェストナットオーク、チンカピンオーク、バーオーク、スワンプホワイトオーク、ライブオーク、オレゴンホワイトオーク、ノーザンホワイトオーク、サザンホワイトオーク

科目・・・ブナ科コナラ(Quercus)属・落葉広葉樹・環孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Quercus alba L.(ホワイトオーク)
Quercus prinus(チェストナットオーク)、Quercus stellata(ポストオーク)、Quercus lyrata(オーバーカップオーク)、Quercus mishauxii(スワンプチェストナットオーク)、Quercus muehlenbergii(チンカピンオーク)、Quercus marcrocarpa(バーオーク)、Quercus bicolor(スワンプホワイトオーク)、Quercus vieriniana(ライブオーク)、Quercus garryana(オレゴンホワイトオーク)

産地・・・北米大陸一帯に広く分布。中でもアメリカ東部やカナダに多い。ヨーロッパにも見られる。

色調・・・心材は淡黄褐色、灰褐色、淡褐色ないし濃褐色、褐色、赤褐色、時に桃色を帯びる。辺材は淡黄白色、白色、淡白色、淡褐色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:粗~やや粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.68~0.75
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21
  • 平均収縮率%(板目方向):0.39
  • 曲げ強度MPa:121
  • 圧縮強度MPa:59
  • せん断強度MPa:13.7
  • 曲げヤング係数GPa:14.1

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~やや困難、鉋掛(カンナガケ):容易~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材、家具、合板
床材、船舶材、枕木、ウィスキーやブランデーの樽材、桶材、化粧用単板、器具

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:34㎜、60㎜

その他・・・ホワイトオークは次のいくつかの樹種の総称。ホワイトオーク(White oak)、チェストナットオーク(Chestnut oak)、ポストオーク(Post oak)、オーバーカップオーク(Overcup oak)、スワンプチェストナットオーク(Swamp chestnut oak)、チンカピンオーク(Chinkapin oak)、バーオーク(Bur oak)、スワンプホワイトオーク(Swamp white oak)、ライブオーク(Live oak)。産出地によりノーザンホワイトオークとサザンホワイトオークを区別して販売することもある。大きな放射組織がある為、柾目面に美しいシルバーグレイン(虎斑:とらふ)が現れる。斑の模様鮮明。仕上りは良好。衝撃に強い。丸太により材色の違いが大きい為注意が必要。釘打は穴あけ加工が望ましい。ヒラタキクイムシの虫害にあいやすい。レッドオークと比べると狂いが出やすい。辺材の幅は狭い。一般に収縮率が高い為、乾燥の際に狂いが出たり板目面に小割が入りやすい。樹径1.5m。ホワイトオークの導管孔にはチロース繊維構造を持っていて、樽にして液体の容器にしても液漏れせずに通気もする。この特性はウィスキーやブランデーの醸造に最適でオークの持つタンニンが酒に溶け込み芳醇な香りを醸し出す。「オーク」という言葉はカシ類とナラ類を意味しているが、ホワイトオークは後者で日本のミズナラに良く似ている。ただミズナラよりも全体的に木目が荒く、色が白いのが特徴。

「ホワイトオーク」というと、特定の樹種であるQuercus albaを指す場合と、似ている樹種を総称している場合とがありますが、一般的には後者の方が多いようです。ホワイトオークの中でライブオークだけは日本のカシに近く常緑で、半環孔材のようです。

ベイヒ

Beihi Beihi2

名称・・・米桧・米檜(Port orford cedar)

その他呼び名・・・ポートオーフォードシーダー(ポートオブシーダー)、ピーオーシーダー、ローソンサイプレス(ローソンヒノキ)、ベイヒノキ、オレゴンシーダー、ホワイトシーダー、ジンジャーパイン

科目・・・ヒノキ科ヒノキ(Chamaecyparis)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Chamaecyparis lawsoniana Parl.

産地・・・北米のオレゴン州南部からカリフォルニア州北部。分布は比較的狭い。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭(~不明瞭)、肌目:緻密~中(~やや粗)、硬さ:やや軟~中、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.46
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.14
  • 平均収縮率%(板目方向):0.20
  • 曲げ強度MPa:69
  • 圧縮強度MPa:29
  • せん断強度MPa:8.8
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、造作材、建具、家具
木製サッシ、内装材、船舶、ボートのデッキ、カウンター、葬式の大看板、水槽、器具、蓄電池セパレータ、内・外装用の壁材、フローリング、衣類箱、アーチェリーの矢

価格・・・☆☆☆☆☆~(*1)

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・心材は黄白色~淡黄褐色、ないし黄褐色、桃褐色、淡黄薄褐色。辺材は白色~淡黄白色。または全体に白ないし淡黄白色。しばしば心辺材の区別がつかないことがある。年輪幅は均一だが、年輪内での細胞の形の違いは少ないため年輪はとくにはっきりしない。狂いが少なく寸法の安定性は良い。材質が日本の木曾檜と良く似ている為、日本ではヒノキの代用品としての用途が高い。強度は国産ヒノキよりやや劣る。ヒノキのような匂いがあるが、むしろそれより強く刺激的である。斑の模様不明瞭。変色菌が比較的に早く付着して青色に変色しやすい欠点がある。表面仕上げは良好で、光沢が出る。酸に対する抵抗大。酸味がある。樹径1.7m。

*1:赤柾などの銘木レベルのベイヒは¥300万/㎥てとこでしょうか。日本のヒノキより安い(安かった)ようですが・・・絶対的には決して安いものではないですね。

メープル

名称・・・メープル(Maple)

その他呼び名・・・ハードメープルソフトメープル

科目・・・カエデ科カエデ(Acer)属・広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・

産地・・・北米、カナダ

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:やや不明瞭~不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや硬~硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:
  • 平均収縮率%(柾目方向):
  • 平均収縮率%(板目方向):
  • 曲げ強度MPa:
  • 圧縮強度MPa:
  • せん断強度MPa:
  • 曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽:容易~やや困難、鉋掛:やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・造作材、建具、家具、合板

価格・・・☆☆☆~☆☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・カエデ科カエデ属の広葉樹の総称

日本語でいう「楓(カエデ)」のことですが、一般にメープル材と言えば北米、カナダ産のハードメープルを指す事が多いと思います。広い意味ではソフトメープル類も含めてメープルと呼ぶでしょう。

ソフトメープル

Sohutomeipuru Sohutomeipuru2

名称・・・ソフトメープル(Soft maple)

その他呼び名・・・レッドメープル(アメリカハナノキ、ルブラカエデ、アカカエデ、ベニカエデ)、シルバーメープル(ギンカエデ、ギンヨウカエデ)、ボックスエルダー(ネグンドカエデ、トネリコバノカエデ)、ビッグリーフメープル

科目・・・カエデ科カエデ(Acer)属・広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Acer rubrum(レッドメープル)、Acer saccharinum(シルバーメープル)、Acer negundo(ボックスエルダー)、Acer macrophyllum(ビッグリーフメープル)

産地・・・アメリカ東部、西海岸地域、カナダ

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:やや不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや硬~硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.53(シルバーメープル)~0.61(レッドメープル)
  • 平均収縮率%(柾目方向):3(シルバーメープル)~4(レッドメープル)
  • 平均収縮率%(板目方向):7.2(シルバーメープル)~8.2(レッドメープル)
  • 曲げ強度MPa:61(シルバーメープル)~92(レッドメープル)
  • 圧縮強度MPa:36(シルバーメープル)~45(レッドメープル)
  • せん断強度MPa:10.2(シルバーメープル)~12.7(レッドメープル)
  • 曲げヤング係数GPa:7.8(シルバーメープル)~11.3(レッドメープル)

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・造作材、建具、家具、合板
モールディング、パレット、梱包材、枕木、壁パネル、バターのコンテイナー、楽器

価格・・・☆☆☆(*1)

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・ソフトメープルは、木質が似ている材を総称して呼んだ名で、ソフトメープルという名の種類があるのではない。ソフトメープル類の樹種のうち用材として重要なのは、レッドメープル、シルバーメープル、ボックスエルダーの3種類。心材は淡褐色から淡赤褐色、淡褐灰色(偽心赤褐色)、時々灰色あるいは緑色を帯びたり、あるいはかすかに紫色を帯びることがある。辺材は灰白色、ほぼ白色。年輪はあまり鮮明でない。美しく仕上がる。ゆっくり乾燥し、狂いはほとんどない。虫害には弱い。斑の模様不明瞭。木理が曲がりくねることもある。シルバーメープルはハードメープルと混生しており、ビッグリーフメープルはオレゴン州に生育している。シルバーメープルにはWhite、River、Water、Swampなどの樹種があり、東部で庭園樹として植林されている。またボックスエルダーも東部にある。樹径1m。ビッグリーフメープルは材質がやや柔らかな木材。ハードメープルよりも一般的に25%程度柔らかいとされる為、強さ硬さへの要求度が特に高くなければほとんどハードメープルと同様に使用されている。時に虫穴からゴミが入ってできた暗い縞模様をもつ材は、壁パネルや家具などに賞用されている。

ボックスエルダーは、三つ葉楓種でThree-leaved MapleやAsh-leaf Mapleなどの樹種があるようです。
*1:平割材などでは、あまりばら売りをしていません。バンドルで買うか、少量ならハードメープルを使った方が無駄はないでしょう。

ウォルナット

Walnut2

名称・・・ウォルナット(Black walnut)

その他呼び名・・・ブラックウォルナット、アメリカンウォルナット、アメリカンブラックウォルナット、イースタンブラックウォルナット、ウォールナット(オールナット)

科目・・・クルミ科--(Juglans)属・落葉広葉樹・散孔材ないし半環孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Juglans nigra L.

産地・・・アメリカ東部、カナダのオンタリオ州など。特にミズーリー、オハイオ、インディアナなどが主産地。

性質・・・木理:一般に通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:やや硬、腐食耐久性(耐朽性):やや弱~中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.63
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.16
  • 平均収縮率%(板目方向):0.23
  • 曲げ強度MPa:100
  • 圧縮強度MPa:52
  • せん断強度MPa:9.3
  • 曲げヤング係数GPa:115.2

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~中、塗装性:高

用途・・・{構造材、{下地材、造作材、建具、家具、{合板
工芸用材、銃床材、フローリング材、内装パネル材、楽器材、突き板

価格・・・☆☆☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)120万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:30㎜、45㎜

その他・・・不規則な濃淡の縞を有することが多い。狂いは少ない。ペンキやステインによくなじみ、艶出し加工で美しく仕上がる。衝撃に強い。斑の模様不鮮明。粘りがある。経年変化によりタンニンの影響で黒くなる。水を含むと腐りやすい。木理はしばしば不規則になり、このことが材面の化粧的な価値を高める。日本のオニグルミがウォルナットに属する。チーク、ローズウッド、マホガニーと並んで世界的な高級材。またチーク、マホガニーと共に世界三大名木のひとつ。蓄積は非常に少なくなっている。同属にアメリカ西海岸に生育するカリフォルニアウォルナット(学名:Juglans california)とヒンズウォルナット(学名:Juglans hindsii)があり、材面がブラックウォルナットと良く似ており、区別することは難しい。これら2種は市場ではクラロウォルナットと呼ばれている。

同属で、東南アジア(インド)や中東(イラン)産のイーストインディアンウォルナット(セイヨウグルミ、ペルシャクルミ)(学名:Juglans regia)もウォルナットと呼ばれるようです。

パイン

名称・・・パイン(Pine)

その他呼び名・・・イエローパイン欧州赤松(オウシュウアカマツ)、SPF(エスピーエフ)

科目・・・マツ科--(--)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・

産地・・・北米、カナダ、ヨーロッパ

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~やや不明瞭、肌目:緻密~粗、硬さ:軟~硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:弱~強

  • 気乾比重:
  • 平均収縮率%(柾目方向):
  • 平均収縮率%(板目方向):
  • 曲げ強度MPa:
  • 圧縮強度MPa:
  • せん断強度MPa:
  • 曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易、釘打保持力:弱~強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~やや困難、塗装性:やや低~中

用途・・・構造材、造作材、建具、家具
フローリング、壁材

価格・・・☆~☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・マツ科の針葉樹の総称。

日本語でいう「松」のことですが、一般にはパイン材と言えば輸入材の松を言い、国産の松は指しません。ヨーロッパからのものだとオウシュウアカマツ、アメリカからのものだとイエローパイン、カナダからのものだとSPFのことを指すことが多いようです。その他ホワイトパインやポンデロサパインなど多種にわたりますので、業界では本来の樹種名で指示しています。

バルサムファー

Barusamu Barusamu2

名称・・・バルサムファー(Balsam fir)

その他呼び名・・・バルサムモミ、バルサム、米樅(ベイモミ)(*1)、カナダバルサムノキ

科目・・・マツ科モミ(Abies)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Abies balsamea

産地・・・北米、主にニューイングランド地方

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:やや緻密~やや粗、硬さ:軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.42*
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.08
  • 平均収縮率%(板目方向):0.20
  • 曲げ強度MPa:49*
  • 圧縮強度MPa:27*
  • せん断強度MPa:4.9*
  • 曲げヤング係数GPa:8.3*

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:高

用途・・・造作材、建具
箱材、パルプ、内装材

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)40万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:24㎜、34㎜

その他・・・斑の模様不鮮明。樹高約20m。年輪は鮮明。白太も赤味も均一な白色で、パルプ原料としては最良の材質と称されている。ベイツガよりも軽くて強度も弱いが、狂いの少ない材質なので五大湖地方では建築材にされている。暑さには特に弱い。バルサム香がする木として知られ、木の色や硬さも似ていることからホワイトファーと同様の使い方をされている。精油は香料やガラスの接着剤として利用される。

「ミックスシロ」という呼び名があるという資料がありましたが、その1つだけで詳しくは不明です
流通ではベイツガとして取引されることもあります。入皮のようなカスレが出やすい材です。
*1:。ベイモミとも呼びますが、一般的にはベイモミとはバルサムファーを含めたモミ属をいくつかまとめた総称です。

ハードメープル

Haadomeepuru2

名称・・・ハードメープル(Hard maple)

その他呼び名・・・砂糖楓(サトウカエデ)、シュガーメープル、ブラックメープル、ロックメープル、イエローメープル、(鳥眼杢が現れたものを特に)バーズアイメープル

科目・・・カエデ科カエデ(Acer)属・落葉広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Acer saccharum(シュガーメープル)
Acer nigrum(ブラックメープル)

産地・・・カナダ、五大湖を中心とするアメリカ北東部

性質・・・木理:通直~(波状)、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.57~0.70
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.18
  • 平均収縮率%(板目方向):0.37
  • 曲げ強度MPa:61
  • 圧縮強度MPa:36
  • せん断強度MPa:10.2
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽:容易~やや困難、鉋掛:やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:困難、塗装性:高

用途・・・造作材、家具
床材、壁用パネル、内装材、単板、器具柄、楽器材、ダンスホールの床、ボーリングのレーン・ピン、バット

価格・・・☆☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)100万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:25㎜、30㎜

その他・・・ハードメープルは1種の樹種ではなく、シュガーメープルとブラックメープルの2種をまとめて呼ぶ名。表面仕上げは良好。絹糸状の光沢がある。ステインや艶出し加工で美しく仕上がる。衝撃に強く、割れにくい。年輪ははっきりしない。斑の模様不明瞭。樹高30~40m、樹径1.0m。日本のカエデと同様に白太が大きい程利用価値がある。赤味の中の擬芯材部は非常に硬く粘く、加工が困難な為使用に耐えない。心材は淡赤褐色だが、時々傷のある部分には緑黒色の條がある。乾燥の収縮は大きいほうである。釘、ネジ使用時には前もって穴をあけておく必要がある。樹液からメープルシロップやメープルシュガーをとる。材にもほのかな甘い香りがする。玉粒状の鳥眼杢(ちょうがんもく)Birdseyemaple が現れるものを「バーズアイメープル」と呼び、高級な家具材、楽器材として重用される。玉粒が多く、全面に均等に入るものは希少で大変高価である。波状木理が出る木はバイオリン杢=シカモアと呼ばれ珍重される。類似種として、少し軟らかい木質のソフトメープル類がある。

木目によってシカモアと呼ぶとありますが、「シカモア」といえば通常ホワイトシカモアという欧州産の別種類を指すと思います。
ハードメープルを、シュガーメープルとブラックメープルの2種にロックメープルを加えた3種を挙げる資料がありました。が、シュガーメープル=ロックメープルみたいです。また、ブラックメープルをシュガーメープルの亜種(学名:Acer saccharum ssp.nigrum)とする資料もありました。どちらの学名が正しいのかは不明です。

ホワイトアッシュ

Howaitoasshu2

名称・・・ホワイトアッシュ(White ash、Small seed ash)

その他呼び名・・・アメリカタモ、北米タモ、アメリカトネリコ、アメリカアッシュ、アメリカンホワイトアッシュ、ボルチモアアッシュ、オレゴントネリコ(オレゴンアッシュ)、グリーンアッシュ、アッシュ

科目・・・モクセイ科トネリコ(Fraxinus)属・広葉樹・環孔材・合弁花類(被子植物)

学名・・・Fraxinus americana
Fraxinus pennsylvanica(グリーンアッシュ)、Fraxinus excelsior(アッシュ)、Fraxinus latifolia、Fraxinus oregona(オレゴントネリコ)、Fraxinus anomala、Fraxinus berlandierana、Fraxinus caroliniana、Fraxinus cuspidata、Fraxinus dipetala、Fraxinus gooddingii、Fraxinus greggii、Fraxinus nigra、Fraxinus papillosa、Fraxinus pro

産地・・・北米全域。中東部に多い。ヨーロッパ、西アジア。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:やや硬、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.69
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.18
  • 平均収縮率%(板目方向):0.29
  • 曲げ強度MPa:125
  • 圧縮強度MPa:51
  • せん断強度MPa:13.4
  • 曲げヤング係数GPa:12.2

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~中、塗装性:中

用途・・・造作材、建具、家具、合板
運動器具、バット素材、装飾材、化粧用単板、箱材、フローリング

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・スチーム曲げに適している。表面の仕上りは良好。ステインや艶だし加工で美しく仕上がる。日本のタモやトネリコ、シオジなどに類する。直径1.0m。ヤチダモより少し重く、より粘り、強度がある。衝撃に強い。ただ育った場所により材の性質に差が出て、キリのように軟らかい材もある。24x7.5x300cmの規格品のフリッチが主で丸太の輸入は少ない。市場で取り扱われるホワイトアッシュの類の木材には、グリーンアッシュが含まれているとされている。素地着色を施すと逆目に色が吸い込まれ、色ムラを発生しやすい。

ヨーロッパや西アジア産のもの(=アッシュ:Fraxinus excelsior)もホワイトアッシュと言うようです。でもホワイトアッシュと言えば通常は北米産のものの事を指すと思います。
英名がたくさんあったので一応挙げておきます。Biltmore Ash、Biltmore White Ash、Canadian Ash、Cane Ash、Ground Ash、Mountain Ash、Quebec Ash、Red Ash、Smallseed White Ash、White River Ash、White Southern Ash、Dwarf Ash、Singleleaf Ash

イエローパイン

Ieroupain Ieroupain2

名称・・・イエローパイン(Yellow pine)

その他呼び名・・・サザンイエローパイン、サザンパイン(*1)、スラッシュパイン(エリオーソテイマツ、エリオッティマツ)、ロングリーフパイン(ダイオウショウ、ダイオウマツ)、ショートリーフパイン(エキナータマツ、エチナータマツ)、ロブロリーパイン(テーダマツ)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus echinata(ショートリーフパイン)、Pinus elliottii(スラッシュパイン)、Pinus palustris(ロングリーフパイン)、Pinus taeda(ロブロリーパイン)、

産地・・・テキサス州からバージニア州にかけてアメリカ南部諸州に分布

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密~やや粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.58(ロブロリーパイン)~0.67(スラッシュパイン)
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.14~0.16
  • 平均収縮率%(板目方向):0.21~0.23
  • 曲げ強度MPa:77(ロブロリーパイン)~98(スラッシュパイン)
  • 圧縮強度MPa:40(ロブロリーパイン)~46(スラッシュパイン)
  • せん断強度MPa:8.8(ロブロリーパイン)~10.3(スラッシュパイン)
  • 曲げヤング係数GPa:11.8(ロブロリーパイン)~12.7(スラッシュパイン)

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:やや困難、塗装性:やや低

用途・・・構造材、造作材、家具、合板
パルプ、床板、車両、内装材、箱、包装、日用品、ボーリングのレーン

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:30㎜、40㎜

その他・・・イエローパインには詳しくはLongleaf pine、Shortleaf pine、Loblolly pine、Slash pineの4種類がある。これら4種のPineを総称してSouthern pineと呼んでいる。この樹種の製材品はジョージア、アラバマ、アーカンサス、ノースカロライナ、ルイジアナ州から出荷されている。北米西海岸地区ではポンデローサパインをイエローパインと呼ぶ。斑の模様不明瞭。樹径0.5m。ヤニは少ないが、節が多く粘りが無い。スラッシュパインは米国南部の諸州に造林されている。米国の合板の材料は西部ではベイマツ、南部ではイエローパインが使われる。心材の保存性はかなり高いが、辺材は低い。辺材は保存薬剤処理がしやすい為、その上での利用法(屋外の構造材でジェットコースターやボードウォーク)がある。脂(ヤニ)がでてくる為、塗装はやや難しい。木の成長が速く約30年のサイクルで伐採される。比重の高いものは大型の構造物やボーリングのレーンに使用され、比重の低いものは杢目の特性から壁、天井板、羽目板、階段等用途は多様。

*1:広義には、北米に分布するハードパイン類を総じてイエローパイン(又はサザンパイン)と呼びます。その為北米の一部ではポンデローサパインもイエローパインと呼んでいるのでしょう。また、ピッチパイン(リギダマツ)やポンドパイン(セロテナマツ)などの三葉松も同様の理由でサザンパインと呼ぶようです。

レッドオーク

Reddoooku2

名称・・・レッドオーク(Red oak)

その他呼び名・・・ノーザンレッドオーク、サウザンレッドオーク、スパニッシュオーク、チェリーバークオーク、ブラックオーク、シュマードオーク、スカーレットオーク、ピンオーク、ウイローオーク、ヌタールオーク、ウォーターオーク、ローレルオーク、アメリカンオーク

科目・・・ブナ科コナラ(Quercus)属・落葉広葉樹・環孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Quercus spp.
Quercus rubra(ノーザンレッドオーク)、Quercus borealis(ノーザンレッドオーク)、Quercus falcata(サウザンレッドオーク)、Quercus falcata var.pagodaefolia(チェリーバークオーク)、Quercus velutina(ブラックオーク)、Quercus schmardii(シュマードオーク)、Quercus coccinea(スカーレットオーク)、Quercus palustris(ピンオーク)、Quercus phellos(ウイローオーク)、Quercus nuttallii(ヌタールオーク)、Quercus naigra(ウォーターオーク)、Quercus laurifolia(ローレルオーク)などを含む

産地・・・全米一帯に分布するが、中東部のものが良く知られる。テネシー、アーカンソー、ケンタッキー、モンタナの各州に多く生育。ヨーロッパ、イラン。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~(不明瞭)、肌目:粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.70
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.15
  • 平均収縮率%(板目方向):0.32
  • 曲げ強度MPa:98
  • 圧縮強度MPa:46
  • せん断強度MPa:12.3
  • 曲げヤング係数GPa:12.4

加工性・・・鋸挽:容易~やや困難、鉋掛:容易~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:(容易)~困難、塗装性:中~高

用途・・・造作材、建具、家具
床材、内装材、化粧合板、枕木、抗木、牧場柵、棺桶、農機具、工具の柄、木工品、箱、ボート

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:150x38x4000(無節\300,000/㎥)

  • 平割:30㎜、38㎜

その他・・・レッドオークはNorthern red、Scarlet、Shumard、Pin、Nuttall、Black、Southern red、Water、Cherrybark、Laurel、Willowなどの名前を冠したオーク(コナラ属)の樹種の総括樹名。柾目面にシルバーグレイン(虎斑:とらふ)が現れる。スチーム曲げに適している。耐久性はホワイトオークより劣る。日本のナラ材がこれに類する。ホワイトオークと異なり導管が大きく通っていて液体を通しやすい(導管孔にチロースという細胞壁のようなものがつまってない)ため樽材には適さない。またそのために製材寸法はホワイトオークとは全く異なる。斑の模様鮮明(虎斑)。若木の方が木目が詰んでいて綺麗。乾燥の際、収縮が激しく割れや曲がりが多くでるため、乾燥管理が難しい。樹高35m、樹径1.5m。導管が列を成しているので板目は特に肌触りが粗い。柾目板の杢はホワイトオークに比べて劣る。ホワイトオークと良く似ているが、材の色に差があるとともに、導管にチロースがないことで区別できる。衝撃に強い。

学名Quercus rubra=Quercus borealisらしいです。同じものに2つ学名がある、という意味でしょうか?詳細は不明です。

レッドウッド

Redwood Redwood2

名称・・・レッドウッド(Redwood)

その他呼び名・・・セコイア、コーストレッドウッド、セコイアスギ、セコイアメスギ、カリフォルニアレッドウッド、赤杉(アカスギ)、センペルセコイア、イチイモドキ、アメリカスギ

科目・・・スギ科セコイア(Sequoia)属(*1)・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Sequoia sempervirens Endlicher

産地・・・アメリカの西海岸。カリフォルニア北太平洋岸の肥沃な大地にのみ自生。

色調・・・心材は淡い赤色ないし赤褐色、暗赤褐色。辺材は帯黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:軟~中(硬め)、腐食耐久性(耐朽性):強~極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.45
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.07
  • 平均収縮率%(板目方向):0.14
  • 曲げ強度MPa:61
  • 圧縮強度MPa:35
  • せん断強度MPa:6.4
  • 曲げヤング係数GPa:8.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~注意、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:良好~やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材
屋根材、住宅の外壁材、木製サッシ、外部フェンス材、橋梁材、サイロ、液槽、ガーデン用家具、公園のベンチ、ウッドデッキ

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・学名の「セコイア・センペルビレンズ」の方が有名。環境問題、蓄積量の確保などの為今後の利用は大変難しいと思われる。日本への輸入量は多くない。ヨーロッパから輸入されているレッドウッドとは全く別の木(*2)。

  • 【その他色調等】:期間がたつとかなり黒っぽくなる。表面の仕上りは良い。斑の模様は不明瞭。
  • 【その他性質等】:針葉樹の中で最も耐久性がある。寸法安定性が高い。しかし変色が激しくアルカリ反応が激しい為(セメント等に反応して黒変する)ウッドデッキ、遊具等には嫌われる。吸水性が強く水中に入れると急速に重くなる。辺材は狭い。
  • 【立木での性質等】:樹高約100mにもなる世界最長の木(世界最高の木:ギネスブックに掲載されている)。樹径は時に4.5mにもなる。細目の木で株や根から容易に発芽するので植林され商業的に育成ができる。同種のジャイアント・セコイア(シェラネバダ地区に限定して生育)は種子からしか発芽しなく増殖は困難とされている。樹皮が赤っぽいのでレッドウッドといわれる。分布は塩分を嫌う為直接潮風が届かない山地の比較的低い斜面に広がる。

*1:科目をメタセコイア属としている資料もありましたが、調べた中ではそれ1つだけで他は全てセコイア属でした。セコイア属をイチイモドキ属ともいうようです。
*2:ヨーロッパから輸入されているレッドウッドとは、欧州赤松(オウシュウアカマツ)のことです。「レッドウッド」と呼ばれて日本で良く流通しているのはオウシュウアカマツの方だと思います。

ベイヒバ

Beihiba Beihiba2

名称・・・米檜葉(Yellow cedar)

その他呼び名・・・イエローシーダー、アラスカシーダー、シトカサイプレス、イエローサイプレス、アラスカ桧(*1)

科目・・・ヒノキ科ヒノキ(Chamaecyparis)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Chamaecyparis nootkatensis Spach.

産地・・・アラスカからオレゴン、カリフォルニア北部にかけてのカスケード山脈太平洋岸。バンクーバー周辺に多く生息。

色調・・・心材は淡い黄色、黄色。辺材は白色から黄白色、淡黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:やや緻密~中、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):極強(赤味)、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.50
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.08
  • 平均収縮率%(板目方向):0.18
  • 曲げ強度MPa:69
  • 圧縮強度MPa:37
  • せん断強度MPa:7.8
  • 曲げヤング係数GPa:9.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:容易、塗装性:要注意

用途・・・構造材、造作材、家具
土台、軒裏、内装材、船舶材、木型、楽器材、枕木。

価格・・・☆☆~☆☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)90万/㎥(幅が105㎜以下なら50万/㎥程度)

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:34㎜

その他・・・日本ではヒバの代用として使われる。強烈な匂いと材色が黄色いので表面に出るような部材に使われる例は少ない。

  • 【その他色調等】:年輪幅は均一で狭いものが多い。年輪内での細胞の形の違いが少ないので年輪はあまりはっきりとしない。材色は長期間経つと濃くなる。斑の模様不明瞭。米桧より材面に光沢あり。辺材の巾は狭い。
  • 【その他性質等】:材の安定性に優れる。材には特有の臭気があり生材の時には強い。その香りが青森ヒバに良く似ているので米ヒバと呼んでいるがヒバの類ではなくヒノキの類である。またヒノキチオールに類似した物質が含まれているため耐腐朽性に優れシロアリに対しても抵抗力を持つ。アテが少なく青森ヒバより性質の良い木。特に水湿に強い。
  • 【立木での性質等】:樹高は30m、直径は1mくらい。純林を形成しなく蓄積量は多くない。

*1:アラスカ桧というと米ヒバではなくスプルースを指す事の方が多いようです。

エスピーエフ(SPF)

名称・・・SPF

その他呼び名・・・

科目・・・--科--(--)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・

産地・・・北米、カナダBC州内陸部からアルバータ州及びそれ以西の各州。

色調・・・心材、辺材共白色~黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:{緻密/粗、硬さ:軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:
  • 平均収縮率%(柾目方向):
  • 平均収縮率%(板目方向):
  • 曲げ強度MPa:
  • 圧縮強度MPa:
  • せん断強度MPa:
  • 曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、下地材

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・TLOKO、CANFOR

一般流通サイズ・・・(*1)ツーバイフォー(2x4):90x40x3660(KD一等\65,000/㎥)

  • 2x4:90x40x(2340、3050、3660、4270、4880、5490、6100)
  • 2x6:143x40x(〃)
  • 2x8:190x40x(〃)
  • 2x10:241x40x(〃)
  • 2x12:292x40x(〃)

その他・・・スプルース(Spruce:トウヒ類)、パイン(Pine:マツ類)、ファー(Fir:モミ類)の略。商業上の用語。性質にそれ程の差異がなく特に樹種を区別する必要のないものを一括して販売する為に設けられた名称。カナダ産SPFと区別してアメリカ西部一帯の内陸部に生育しているものをアメリカ産SPFと呼ぶ。多くはディメンションランバー(厚さ2~4インチの表面仕上げした針葉樹製品)として出荷される。主要な樹種はカナダ産SPFがホワイトスプルース、エンゲルマンスプルース、ロッジポールパイン、アルパインファーの4種類で、その他フランクスプルース、バルサムファー、ジャックパインが一体となっている。アメリカ産のSPFの主要な樹種はエンゲルマンスプルース、シトカスプルース、ロッジポールパインの3種類で、その他ジャックパイン、バルサムファー、イースタンスプルース、ノルウェーパイン等がある。

*:いわゆるツーバイフォー(2x4)材です。ツーバイ材とも呼んでいます。2x4住宅の骨組みに使われています。2007年8~9月くらいにベイツガとかオウシュウアカマツが値上がりして、代わりに値上がりの少ないSPFのツーバイ材がタルキとかに使われたりしていました。
*1:一般流通サイズで書いた寸法は呼び寸法です。実際の寸法は若干小さいです。言ってる寸法と実際の寸法が違っているなんて、分かりにくいですよね。ちゃんと寸法通りにできてる木材既製品もあるので私には理由は良くわかりません。

ポプラ

Popura Popura2

名称・・・ポプラ(Poplar)

その他呼び名・・・西洋箱柳(セイヨウハコヤナギ)(イタリアヤマナラシ、ピラミッドヤマナラシ)、コットンウッド(イースタンポプラ、カロリナポプラ)、アスペン(アメリカヤマナラシ、ホワイトポプラ、カナディアンポプラ)

科目・・・ヤナギ科ヤマナラシ(Populus)属(*1)・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Populus nigra var. italica (セイヨウハコヤナギ)
Populus deltoides (コットンウッド)
Populus tremuloides (アスペン)

産地・・・主に北米に分布。現在は全世界で栽培されている。米国東部(コットンウッド)。

色調・・・心材は淡褐色。辺材は白~黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:やや不明瞭、肌目:粗、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.38(アスペン)~0.40(コットンウッド)
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.13~0.24(コットンウッド)
  • 平均収縮率%(板目方向):0.31~0.38(コットンウッド)
  • 曲げ強度MPa:55~62*(コットンウッド)
  • 圧縮強度MPa:31~35*(コットンウッド)
  • せん断強度MPa:6.3~7.0*(コットンウッド)
  • 曲げヤング係数GPa:8.9~9.8*(コットンウッド)

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~やや困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・造作材、家具、合板
内装材、モールディング、玩具、台所用品、ブラインド、包装材、パルプ材、ランバーコアの芯材、マッチの軸木

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

  • 平割:25㎜、30㎜

その他・・・ヤナギ科ヤマナラシ属のいくつかの広葉樹の総称(*2)。原産地は不明で、欧州説、クリミア説、ヒマラヤ説がある。

  • 【その他色調等】:辺材は広い。アスペンには材によって色合いにばらつきがあったり、木目に沿ってくすんだ縞が現れることもある。
  • 【その他性質等】:ネジ・釘打に割れにくい。乾燥は早いが狂いやすく安定性に少々欠ける。乾燥すると無味無臭になる。材質はドロノキに準じる。
  • 【その他加工等】:切削すると材が毛羽立ち、仕上げに手間を要することがある。
  • 【立木での性質等】:樹高30m、樹径1.8m。

*1:属名の和名は「ヤマナラシ属」の他に「ハコヤナギ属」や「ドロヤナギ属」とも呼ぶようです。
*2:日本でポプラというと一般にはセイヨウハコヤナギ(Populus nigra var. italica )を指す事が多いようです。
*:最近(2007年)は中国産の合板にポプラが使われています。材質よりもメーカーのせいだと思いますが、精度が悪いです。厚みがバラバラで積層枚数も違ったりしますから驚きです。合板以外で一般に流通してるポプラはあまり聞かないです。

ベイスギ

Beisugi Beisugi2

名称・・・米杉(Western redcedar)

その他呼び名・・・ウェスタンレッドシーダー、アメリカネズコ、シングルウッド

科目・・・ヒノキ科クロベ(ネズコ)(Thuja)属(*1)・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Thuja plicata D.Don

産地・・・北米。ロッキー山脈北部と太平洋岸北西部、バンクーバー周辺、オリンピア半島、シアトル周辺。

色調・・・心材は赤褐色、暗赤褐色。辺材は白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:中~やや粗、硬さ:軟、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.35~0.38
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.08
  • 平均収縮率%(板目方向):0.17
  • 曲げ強度MPa:54
  • 圧縮強度MPa:32
  • せん断強度MPa:5.9
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:弱、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:注意

用途・・・造作材、デッキ材、建具
天井板、屋根板、ベンチ、パーゴラ、外装材、フェンス

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・ツーバイフォー(2x4):90x40x3660(G一等\200,000/㎥)

  • 2x4:90x40x(1830、2440、3050、3660、4270、4880、5490、6100)
  • 2x6:141x40x(〃)
  • 2x8:187x40x(〃)
  • 2x10:238x40x(〃)
  • 2x12:289x40x(〃)
  • 4x4:90x90x(〃)

その他・・・ネズコと同属で米杉といっても米国産の「杉」という意味ではない。産出はワシントン州が一番多く、オレゴン州、アイダホ州、モンタナ州から商業ベースで産出。南へ行くほどに材色の赤が強く褐色が薄く綺麗になり、日本では天井板用になる原木として人気。北米での米杉の一番多い用途は屋根葺き用の「シングル」と呼ばれている突柾。木粉がアレルギー喘息(ぜんそく)(いわゆるベイスギぜんそく)の原因にもなるので注意。

  • 【その他色調等】:部分的に黒ずんだ黄褐色が現れ、色調が均一でなく、汚れた感じを与えることが欠点。年輪幅は均一。辺材は狭い。斑の模様不明瞭。色相は経年変化により、軟らかな銀色を帯びた渋さを呈する。表面の仕上りも良好。
  • 【その他性質等】:杉特有の芳香はなく、別な特有の芳香がある。水湿に対する腐朽性が非常に強い。心材の割合が多く、防腐・防虫効果の高いフェノールを多く含んでいるため針葉樹の中では耐久性の高い方である。1立方センチメートルあたり60万個近くも気泡が存在するという均一な細胞構造から、針葉樹の中でも最小の比重と寸法安定性、加工性がある。
  • 【その他加工等】:均一でない色調でも最近では木材の漂白、染色の技術が進歩し美しい材面に加工することができる。
  • 【立木での性質等】:樹高は50m以上、直径は1.0~1.25m。米松と混成状態で生育。

*1:属名の和名はクロベ属ともネズコ属とも言います。ネズコ(鼠子)=クロベ(黒檜、黒部)ですので、どちらでも良いと思います。

ベイマツ

Beimatu Beimatu2

名称・・・米松(Douglas fir)

その他呼び名・・・ダクラスファー、オレゴンパイン、ダグラススプルース、イエローファー、レッドファー、アメリカトガサワラ、ダグラスモミ、メリケンマツ、ピーラ(ベイマツの中でも特に年輪幅の狭い柾目材に対する呼び名)

科目・・・マツ科トガサワラ(Pseudotsuga)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Pseudotsuga menziesii

産地・・・北米大陸の西部。主にブリティッシュコロンビア(カナダ)、ワシントン、オレゴン、ロッキー山脈沿いにメキシコまで。

色調・・・心材は橙赤色から赤褐色、帯黄赤褐色、帯黄淡褐色。辺材は白から淡黄色、帯黄白色、淡桃色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや緻密~粗、硬さ:やや軟~やや硬(硬め中庸)、腐食耐久性(耐朽性):中~やや強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.48~0.55
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.14
  • 平均収縮率%(板目方向):0.33
  • 曲げ強度MPa:81
  • 圧縮強度MPa:44
  • せん断強度MPa:8.8
  • 曲げヤング係数GPa:11.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:良好~やや困難、塗装性:注意

用途・・・構造材、造作材、建具、家具、合板
梁、桁、電柱、集成材、造船

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)65万/㎥(ピーラ)

メーカー・・・ティンバーウェスト、ポータック(Portac)

一般流通サイズ・・・梁:210x105x4000(KD#1\100,000/㎥)

  • 梁:(120~300-30㎜間隔)x105x(3000、4000、5000)
  • 105x45x(3000、4000)
  • 90x45x(3000、4000)

その他・・・ベイマツやダクラスファーという名前がついているが、マツ(Pine)やモミ(Fir)の仲間ではなくトガサワラの仲間。年輪幅が狭い大径木をピーラ(柾目材)と呼ぶ。世界中で上記の地域だけに生息している木で単一種。オレゴン州では古くから植林しているが、原生の木とは違った性質をしている。日本では病害のため、成林は困難とされる。日本の都市部の住宅用構造材のうち桁関係はほとんどこの米松が使われている。日本に輸入されている北米材のうち最近(2007年)では量が最も多くなっている。明治時代から輸入された記録があり、当時はメリケンマツと呼ばれていたようである。

  • 【その他色調等】:年輪は鮮明。年輪の幅は一般にイエローファー(心材の橙赤色もの)は狭く、レッドファー(心材の赤褐色もの)は広い。年輪幅は均一。斑の模様不明瞭。木目は強くてきれいだが、時間が経つと黒ずんで汚くなる。
  • 【その他性質等】:木質はやや軽軟(海岸地域産)なものと、やや重厚(山岳地域産)なものがある。軸方向細胞間道(樹脂道)があり、表面にヤニが滲み出てくることがある。イエローファー(年輪が狭く、比重が低い)。レッドファー(年輪幅が広く、比重が高い)。
  • 【その他加工等】:樹脂成分が多いことにより、塗装障害を起こしやすい。表面にでるような用途に用いる場合には十分乾燥する必要あり。
  • 【立木での性質等】:樹高80~100m、樹径2.5~4.0m。丘陵地に生育し殊に谷筋には巨木が群生。

スプルース

Spruce Spruce2q

名称・・・スプルース(スプルス)(Spruce)

その他呼び名・・・唐檜(トウヒ)(*1)、新榧(シンカヤ)、シトカスプルース(シトカトウヒ、米唐檜(ベイトウヒ)、アラスカ桧、コーストスプルース、イエロースプルース)、エンゲルマンスプルース(エンゲルマントウヒ、コロンビアスプルース、マウンテンスプルース、シルバースプルース)、ウェスタンホワイトスプルース(カナダトウヒ、シロトウヒ、ホワイトスプルース)

科目・・・マツ科トウヒ(Picea)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Picea sitchensis (シトカスプルース)、
Picea engelmanni (エンゲルマンスプルース)、
Picea glauca (ウェスタンホワイトスプルース)

産地・・・北米大陸。
シトカスプルース:北米太平洋岸が中心。北はアラスカ州南部から南はカリフォルニア州北西部。
エンゲルマンスプルース:北米西部山岳地帯が中心。ロッキー山系をカナダから米国のアリゾナ州ニューメキシコ州のに分布。
ウェスタンホワイトスプルース:北米北部(特にカナダ西部)が中心。

色調・・・心材は帯黄淡紅白色、白色から淡い黄褐色。辺材は乳白色、白色から淡い黄褐色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.35~0.46
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.15
  • 平均収縮率%(板目方向):0.25
  • 曲げ強度MPa:70
  • 圧縮強度MPa:37
  • せん断強度MPa:7.4
  • 曲げヤング係数GPa:10.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):中~多少問題あり、釘打保持力:弱、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:注意

用途・・・造作材、建具、家具、合板
器具材、楽器材(ピアノの響板、バイオリンの甲板、ギターの表板など)、パルプ材、箱材、グライダーの骨組み、ボートのオールやマスト

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:24㎜、30㎜、34㎜

その他・・・スプルースにはシトカスプルースと、エンゲルマンスプルース、ウェスタンホワイトスプルースがある。アラスカのシトカ周辺の材が木目が細かく良材でアラスカ桧と呼ばれる。独立樹で生育していて、群生は稀でシトカ周辺のみ。広義のスプルースは40種類以上ものトウヒ属の樹木の総称で、シベリア大陸のホワイトウッド(北洋エゾ松)も同種で、スプルースと呼ばれる(*2)。

  • 【その他色調等】:仕上げは良好。光沢を持つ。斑の模様不鮮明。年輪はややはっきりする程度。材色は時間の経過と共にかなり濃色になるものもある。
  • 【その他性質等】:マツ科特有の脂(ヤニ)もほとんどなく、無味無臭の良材。弾力性がある。寸法の大きな材がとれる。シトカスプルースには次の特有の欠点あり。①胴打ち②ボタン模様(腐れ始めの部分で菌が模様を作った部分)③凍結(水分の氷結で出来る中割)④糠目(ぬかめ)(木目が詰み過ぎて健全な組織が圧迫され弱体化した材質部)⑤霜降り目(柾目に斜めに縞模様が出て髄線のような形の目形の模様が全面に出て汚らしく見える部分)⑥勲章材(成長が遅いために過熟して腐食が始まった部分)。
  • 【立木での性質等】:樹高は60~80mにも達する。ウェスタンホワイトスプルースは小さく、樹高30~50m程度。多くは日陰に生息する。

*:スプルースの中でいくつか種類にわかれていますが、シトカスプルース=米唐檜=アラスカ桧=コーストスプルース=イエロースプルースで、エンゲルマンスプルース=コロンビアスプルース=マウンテンスプルース=シルバースプルース、そしてウェスタンホワイトスプルース=カナダトウヒ=シロトウヒ=ホワイトスプルースのようです。
*1:唐檜というと、このスプルースではなく日本産のものもあるようです。
*2:「スプルース」というと欧州産のホワイトウッド(北洋エゾ松)を挙げている資料もありますが、ぼく個人のまわりでは北米産のトウヒ属の方を指すことが多いと思います。ここのスプルースも北米産のものを主体に取り上げています。

ベイツガ

Beituga Beituga2_2

名称・・・米栂(Hemlock)

その他呼び名・・・ヘムロック、ウェスタンヘムロック、ベイトガ、ヘム・ファー(ベイモミと一括しての呼び名)、カナダツガ(*1)

科目・・・マツ科ツガ(Tsuga)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Tsuga heterophylla  Sarg.

産地・・・北アメリカ大陸(アラスカ州南部から米国の南西部までの太平洋沿岸地域)、北米太平洋岸地方のロッキー山脈・オレゴン・カリフォルニア・アリゾナ地方、BC州南東部からアイダホ北部までのカスケード山脈

色調・・・心材は白味を帯びた淡黄褐色、帯淡黄灰白色。辺材は灰白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密~やや粗い、硬さ:中庸硬め、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.46~0.48
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.10
  • 平均収縮率%(板目方向):0.32
  • 曲げ強度MPa:74
  • 圧縮強度MPa:40
  • せん断強度MPa:7.8
  • 曲げヤング係数GPa:10.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~注意、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:やや困難、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具
鴨居、長押、土台(防腐処理されて)、パルプ用材、箱材

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)40万/㎥

メーカー・・・ウェスタン・フォレスト・プロダクツ(WFP)、ティンバーウエスト、インターフォー

一般流通サイズ・・・スジカイ:90x45x4000(KD#1\80,000/㎥)

  • 柱・桁:105x105x(3050、4000)
  • 母屋:90x90x(3050、4000)
  • ネダ:105x45x(3050、4000)
  • スジカイ:90x45x(3050、4000)

その他・・・オールドグロス(原生林物)はシアトル以北のカスケード山脈の太平洋岸沿岸に群生しているのが多く見られる。北限はアンカレッジ周辺、南限はタコマ周辺。それより南はセカンドグロス(二次成林)で目が粗い木に変わる。日本で製材原料として需要の多い原木はエバレット周辺のカナダ国境に近い地域から産出されるカスケード物とよばれる木材。カナダ以北は原木が輸出禁止?なので製材品やキャンツで出荷されている。バンクーバー島には良材がある。蓄積が多いのはワシントン州、オレゴン州。日本の都市部の(特に低価格の)住宅の柱に良く利用されている。価格が安い為、日本では杉と競合。日本に輸入する際、モミ類と一緒にHem-Fir(ヘム・ファー)と呼んで取り扱っている。薬剤注入が容易なため防腐土台としても使用。

  • 【その他色調等】:ベイマツより黄色味が強いのが特徴。木目は明瞭。光沢がある斑の模様は不鮮明。日本産のツガと比較すると、年輪幅の広いものが多い。
  • 【その他性質等】:乾燥すれば無味無臭。入皮のような欠点が多く見られる。水分があるところでは腐りやすい。割れやすい。性質は日本産のツガと似ていると言える。 

*1:ベイツガのなかでもカナダ(太平洋沿岸のBC州)産のものを特に「カナダツガ」と呼んでいるところもあります。詳しくはこのツガ属のベイツガ(学名:Tsuga heterophylla )とモミ属のアマビリスファー(学名:Abies amabilis )の両樹種を総称して、カナダツガと呼んでいるようです。管理や格付けが厳正にされていて、ブランドみたいな扱いになっています。