D.デッキ材

サイプレス

Saipuresu Saipuresu2

名称・・・サイプレス(Cypress)

その他呼び名・・・ハードサイプレス、豪州桧(ゴウシュウヒノキ)、オーストラリアヒノキ、オーストラリアンサイプレス、サイプレスパイン、ホワイトサイプレス、ホワイトサイプレスパイン

科目・・・ヒノキ科カリトリス(Callitris)属(*1)・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Callitris glauca
Callitris intratropica、Callitris columellaris

産地・・・オーストラリア。ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州内陸部の乾燥地帯に生育

色調・・・心材は赤味のある濃褐色、暗褐色。辺材は黄褐色、淡黄色。日に焼けると次第に褐色へ変化する

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.58~0.72*
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21~0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.27~0.32
  • 曲げ強度MPa:78~103*
  • 圧縮強度MPa:40~53*
  • せん断強度MPa:9.9~11.9*
  • 曲げヤング係数GPa:7.7~9.0*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや容易、鉋掛(カンナガケ):やや容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、造作材、建具、合板
土台、床材、壁材、デッキ材、エクステリア材、杭、柱、船舶、枕木、包装用、内装

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・105x30x2700(一等リブ付\400,000/㎥)

  • 90x45x3000(一等S4S)

その他・・・心材に含まれる成分が白蟻を寄せ付けない為、白蟻に強いと言われる。またその為に薬剤処理の必要がなく、人と環境に優しい木材と言える。日本のヒノキに似た爽やかな香りがする。経年変化によりシルバーグレーへと変色し、耐久性に影響のない程度の細かなひび割れと若干の反りが生じる。木肌に光沢が有り美しい。油分を多く含み水に強い。乾燥地で育つサイプレスは成長が非常に遅い為、硬い木が育つ。継続的な自然維持を目的に100年以上の立木しか伐採許可されず、伐採や製材にはオーストラリア政府のライセンスが必要。年間伐採量は約50万㎥。

日本で流通しているサイプレスはほとんどが既製品でしょう。
「サイプレス」を日本語でいうと「桧」ですが、建築関係で樹種を指して「サイプレス」と言う場合は一般的にはこの豪州桧を指すと思います。
精油をアロマオイルとして使われている地中海地方東部産の「サイプレス」は、イタリアンサイプレスやイタリアイトスギと呼ばれる学名をCupressus sempervirensというヒノキ科イトスギ属の樹種で、ここで挙げているサイプレスとは別種類です。全く関係ないですが、ゴッホの『糸杉と星の見える道』の糸杉がこのイタリアンサイプレスらしいです。ちなみに、アロマオイルの世界では、材木の世界でいう「サイプレス(学名:Callitris intratropica)」を「ブルーサイプレス」と呼んでいるようです。

*1:科目をカリトリス亜科glauca属とする資料や、ヒノキ属とする資料もありました。詳細は不明です。

ウリン

Urin2

名称・・・ウリン(Ulin)

その他呼び名・・・ベリアン(ビリアン)、タブリン、テリアン、ボルネオアイアンウッド、柚檀(ユタン)、ボルネオ鉄木(ボルネオテツボク)、マラガンガイ、アイアンウッド

科目・・・クスノキ科--(Eusideroxylon)属・常緑広葉樹・{散孔材/環孔材/放射孔材・被子植物

学名・・・Eusideroxylon malagangai、Eusideroxylon zwageri

産地・・・インドネシア、マレーシア原産、ボルネオ、フィリピン

性質・・・木理:通直~やや交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.92~1.04
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.44
  • 曲げ強度MPa:185*
  • 圧縮強度MPa:89*
  • せん断強度MPa:18.1*
  • 曲げヤング係数GPa:18.3*

加工性・・・鋸挽:容易、鉋掛:容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:困難、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・
浮桟橋、橋梁、ウッドデッキ、船舶材、床材

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x3000(S4S\350,000/㎥)

  • 90x20x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 105x20x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 105x30x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 120x30x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 70x70x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 90x90x(2000、2700、3000、3700、4000)
  • 55x45x(2000、2700、3000、3700、4000)

その他・・・色のバラツキが少ない。心材は薄褐色だが、乾燥すると濃褐色へ変色する。材質が安定していて、割れ、反り、曲がり等の狂いが少ない。白蟻、フナクイ虫等の虫害に強い。木材に含まれている樹液(タンニン)が染み出すことがある。加工によってとても滑らかな表面に仕上げる事ができる。心材は極めて注入処理がしにくい。0.5%までのシリカを含む。1950年から1996年7月まで輸出禁止であったため、日本ではあまりなじみのない名前だが、現地では100年耐える木として伝えられ、欧米諸国では高い評価を得ている。

ガラッパ

Garappa Garappa2

名称・・・ガラッパ(Garapa)

その他呼び名・・・ガラパ、アマゾンアマリロ、ブラジルセランガンバツー、ガラペーラ

科目・・・マメ科Apuleia属・広葉樹・{散孔材/環孔材/放射孔材・被子植物

学名・・・Apuleia leoiocarpa、Apuleia praecox

産地・・・ブラジルのパラ州から中部のバイア州、エスプリトサント州、南部のリオグランデ・ド・ソル州に至る海岸線熱帯雨林地帯、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン

性質・・・木理:{通直/交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.83
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.17~0.20
  • 平均収縮率%(板目方向):0.33~0.38
  • 曲げ強度MPa:125*
  • 圧縮強度MPa:54*
  • せん断強度MPa:110.7*
  • 曲げヤング係数GPa:14.0*

加工性・・・鋸挽:困難、鉋掛:困難、釘打保持力:強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:やや困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、造作材
屋外デッキ、土木構造材、梁、桁、橋梁部材、根太材、景観材、床板、窓枠、ドア枠

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・105x20x3000(\350,000/㎥)

  • 90x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 105x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 120x20x(1800、2100、2400、2700、3000、3300、3600、4000)
  • 105x30x(2000、2500、3000、4000)
  • 90x90x(2000、3000、4000)

その他・・・樹高25~30m、樹径0.6~0.9m。辺材は5cm程度。時経過による退色は少ない。表面はなめらかで、美しく光沢がある。多少の木痩せがある。中間部分のひび割れは少ないが、曲がり、木口割れがある。イペ材と比べて量的には少ない。釘打は不可能で、道穴、ボルト締めが必要。乾燥の際、ひび割れが発生いやすい。中国では「金象牙」と呼ばれている。

トリスタニア

Torisutania Torisutania2

名称・・・トリスタニア(Brush box、Northern brushbox)

その他呼び名・・・ブラシュボックス(ブラッシュボックス)、ノーザンブラシュボックス

科目・・・フトモモ科トリスタニア(Tristania)属・常緑広葉樹・{散孔材/環孔材/放射孔材・被子植物

学名・・・Tristania conferta

産地・・・オーストラリア、東南アジア

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:{明瞭/不明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:1.18
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21~0.24
  • 平均収縮率%(板目方向):0.33~0.38
  • 曲げ強度MPa:111~220*
  • 圧縮強度MPa:63~88*
  • せん断強度MPa:15.8~26.8*
  • 曲げヤング係数GPa:13.8~19.9*

加工性・・・鋸挽:困難、鉋掛:困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:高

用途・・・構造材、デッキ材
フローリング、船舶、包装用、港湾、スポーツ器具、内装

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・105x20x4000(\350,000/㎥)

  • 120x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x90x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 70x50x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 55x45x(4000、3700、3000、2700、2000)

その他・・・樹高20m。色落ちも無く、赤褐色でほぼ均一。供給量は中程度。ビス止め用道穴要。硬質のため施工には専用工具が必要。加工仕上り良好。アクが出ないことが特徴で、ジャラの後継樹種として注目されている。他の樹種に比べ収縮率、膨張率が高い為、施工時には目地(隙間)を十分に確保する必要がある。水に濡れた際に樹液が染み出してきて下に垂れる場合もある。シリカの含有により切り口の色がはっきりしない。

学名のTristania confertaの他にLophostemon confertusという学名(?)とか、ブリスベンボックス(Brisbane box )、ビネガーツリー(Vinegar tree)、クィーンズランドボックス(Queensland Box)、ピンクボックス等、調べるほどに色んな名前がでてきます・・・日本ではほぼ「トリスタニア」のみで通っているようです。

マカランドュバ

Makarandoltuba_2 Makarandolyuba2_2

名称・・・マカランドュバ(Macaranduba)

その他呼び名・・・マニルカラ、マサランドュバ、マサラン、アマゾンチェリー、アマゾンジャラ、アマゾンウリン、ブラジリアンマニルカラ、キニヤ、ホースフレッシュ、カンドーレ、クメアバツ(前2つは原産地での呼び名)

科目・・・アカテツ科マニルカラ(Manilkara)属・常緑広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Manilkara spp.
Manilkara huberi Standley、
Manilkara bidentata A. Chev.、
Manilkara surinamensis Miq.(Manilkara bidentata ssp. surinamensis )などを含む。

産地・・・アマゾン、マットグロッソ地域、アマゾン河支流・タパジョス河流域、南米北部のスリナム

色調・・・心材は薄赤色(空気に触れると赤褐色に変わる)。辺材は赤味がかったベージュ色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:1.12
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.25~0.28
  • 平均収縮率%(板目方向):0.39~0.44
  • 曲げ強度MPa:176*
  • 圧縮強度MPa:88*
  • せん断強度MPa:15.7*
  • 曲げヤング係数GPa:22.0*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):困難、鉋掛(カンナガケ):困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:困難、塗装性:高

用途・・・造作材、家具、デッキ材
橋梁部材、海洋構造物、根太、装飾材、階段、フロア材

価格・・・☆~☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x3000(S4S\400,000/㎥)

  • 150x(40、30)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 120x(30、20)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 105x(30、20)x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 90x20x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 90x90x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 70x70x(2100~4200・300㎜間隔)
  • 70x45x(2100~4200・300㎜間隔)

その他・・・

  • 【その他色調等】: 表面滑らかで光沢がある。辺材は3~5cm。
  • 【その他性質等】: 乾燥に応じて歪み、ひび割れ等が出やすい。耐久力にすぐれ腐食菌、シロアリに対する抵抗力がある。特にフナクイムシに対する抵抗が強いので海洋構造物に良い。ウリンに比べ樹液が染み出しにくい。寸法安定性があり、ねじれや曲がりも少ない。難燃性が強く耐酸性もある。
  • 【その他加工等】: 密度の高い鋸挽、鉋掛は高馬力が必要。釘打ちは不可能で、道穴、ボルト締めが必要。
  • 【立木での性質等】:樹高は30~40m、樹径1m前後の大木。

*:ウリンとかイペなどと含めて、ハードウッド、アイアンウッドとも呼ばれています。
*:マカランドュバ自体はあまり有名な木ではないので、売り手が色んな名前を付けて売り込んでいる感じがします。
*:東南アジア産の同属(マニルカラ属)の木でクメア(アイリスローズ)という木もあるようです。。。と思いましたがほかの資料ではアイリスローズは中南米産のマメ科となっていますね。詳細は不明です・・・

セランガンバツ

Seranganbatu Seranganbatu3

名称・・・セランガンバツ(Selangan batu)

その他呼び名・・・バツー、バンキライ(インドネシアでの呼び名)、バラウ(マレーシアでの呼び名)、ヤカール、ギホ(フィリピンでの呼び名)、サル(サール)(インドでの呼び名)、玉檀(ギョクタン)(中国での呼び名)、イエローバラウ、パラウイ、チェンガイ、ボルネオオーク、テン、レッドセランガン(赤バツウ)、白バツウ

科目・・・フタバガキ科ショレア(Shorea)属(Shorea亜属)・常緑広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Shorea spp.
Shorea foxworthyi
Shorea laevis
Shorea astylosa
Shorea maxwelliana
Shorea robusta (サール、サル)、
Shorea guiso (ギホ)、
Shorea obtusa (テン)、
Shorea seminis などを含む

産地・・・インドネシア、インド、スリランカ(セイロン島)、マレーシア、フィリピン、ボルネオ島などの東南アジア

色調・・・心材は黄褐色、濃赤褐色、緑色を帯びた褐色など。辺材は淡色、淡黄色で時々灰色のしみがある。

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:やや明瞭、肌目:緻密~やや緻密、硬さ:極硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強

  • 気乾比重:0.84~1.10
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.20
  • 平均収縮率%(板目方向):0.43
  • 曲げ強度MPa:113*
  • 圧縮強度MPa:55*
  • せん断強度MPa:12.7*
  • 曲げヤング係数GPa:15.7*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):注意(やや困難)、鉋掛(カンナガケ):注意(やや困難)、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:注意、乾燥:注意(やや困難)、塗装性:中

用途・・・造作材、ウッドデッキ
柱、梁、根太、タルキ、敷居、土台、屋根板、器具の柄、重構造物、枕木、橋梁、波止場、船の骨組・甲板、車のスポーク、車軸、窓枠

価格・・・☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x2000(S4S(四面プレナー)・E4E(面取り)\300,000/㎥)

  • 120x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 105x105x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x90x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 70x70x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 55x45x(4000、3700、3000、2700、2000)
  • 90x45x(4000、3700、3000、2700、2000)

その他・・・セランガンバツはインドネシアでの呼び名。セランガンバツの「バツ」とは石という意味。比重の重いもの(0.84~1.09)をセランガンバツ(白バツウ)、比重の比較的軽いもの(0.8前後)をレッドセランガン(赤バツウ)と呼んでいる。

  • 【その他色調等】:外観上はメランチ類と良く似ている。色調は外気に曝せば暗色に変色する。新しく切断した面は光沢があり、また時々蝋様に見える。
  • 【その他性質等】:反り、割れ、ねじれなどにとても強く、耐久性においても10~20年あるといわれている。丸太が大きい為大断面をとることができる。害虫にも比較的強く、日本ではデッキ材として良く使用されている。欠点として材の中に木の成長中に入ったピンが見られることがある。
  • 【その他加工等】:
  • 【立木での性質等】:地域によっては樹高50m、樹径1.0mの大径木もある。

イペ

Ipe Ipe2

名称・・・イペ(Ipe)

その他呼び名・・・タベブイア(タベブヤ)、ラパチョ(ラバッチヨ)、ロッショ、グアヤカン(Guayacan)(パナマでの呼び名)、イペタバコ、Pau d'arco(ブラジルでの呼び名)、Amapa(メキシコでの呼び名)、Cortez(ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカでの呼び名)、Guayacan polvillo(コロンビアでの呼び名)、Fior amarillo(ベネズエラでの呼び名)、Green heart(スリナムでの呼び名)(*1)、Madera negra(エクアドルでの呼び名)、Tahuari、Lapacho negro(パラグアイでの呼び名)

科目・・・ノウゼンカズラ科タベブイア(Tabebuia)属・常緑広葉樹・散孔材・合弁花類(被子植物)

学名・・・Tabebuia spp.
Tabebuia serratifolia
Tabebuia arellanedae Lorenz、
Tabebuia ipe などを含む

産地・・・ブラジル、ペルーなど南米アマゾン川流域、チリを除く全ての中南米地域。

色調・・・心材は黄色がかった緑褐色、やや緑色を帯びた褐色から黒に近い褐色。辺材は黄白色、白色。

性質・・・木理:(幅の狭い)交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:超硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.96~1.28
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.21
  • 平均収縮率%(板目方向):0.29
  • 曲げ強度MPa:181
  • 圧縮強度MPa:97
  • せん断強度MPa:14.2
  • 曲げヤング係数GPa:22.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・構造材、
土台、梁、窓枠、ドア、ウッドデッキ(重歩行用)、フローリング、船舶材、桟橋、木橋、枕木、電柱、杭、工場の床、車体、轆轤(ろくろ)細工、器具柄、ステッキ、弓、釣竿、化粧単板

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・90x20x2400(S4S:四面プレナー・E4E:面取り\450,000/㎥)

  • 150x40x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 120x30x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 105x20x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 90x20x(1800~4200、300㎜ピッチ))
  • 100x100x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 90x90x(1800~4200、300㎜ピッチ)
  • 70x70x(1800~4200、300㎜ピッチ)

その他・・・数種あり、熱帯アメリカ産の重硬な木材の代表的なものの一つ。日本では最近話題になるようになった。原木が大きい分、5m以上の材も成材可能なため港湾施設など広い面積のデッキなどにも対応。

  • 【その他色調等】:表面の仕上りは良好。心材は新鮮な時は黄緑色であるが時が経てば緑色を帯びた褐色になる。時には色の違いによる不均一な筋がでる。
  • 【その他性質等】:反りやひび割れが少なく材の安定性が高い。耐水性、防虫性に優れる。道管中に黄色いラパコールを含んでいることが特徴で、この成分が防虫効果をもたらす。防虫処理不要の状態で屋外の使用に十分耐える。病中害、白蟻に対する抵抗性は高いが海虫に対しては弱い。
  • 【その他加工等】:製材時にラバーコールのよる皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要。
  • 【立木での性質等】:中南米から採れるイペは樹高40m、径1.3mの大径木。

*1:その他の呼び名で「Green heart」と書きましたが、クスノキ科のグリーンハートという別種類があります。スリナムでグリーンハートと言えばたぶんクスノキ科の方のことを言ってると思います。

レッドウッド

Redwood Redwood2

名称・・・レッドウッド(Redwood)

その他呼び名・・・セコイア、コーストレッドウッド、セコイアスギ、セコイアメスギ、カリフォルニアレッドウッド、赤杉(アカスギ)、センペルセコイア、イチイモドキ、アメリカスギ

科目・・・スギ科セコイア(Sequoia)属(*1)・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Sequoia sempervirens Endlicher

産地・・・アメリカの西海岸。カリフォルニア北太平洋岸の肥沃な大地にのみ自生。

色調・・・心材は淡い赤色ないし赤褐色、暗赤褐色。辺材は帯黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:軟~中(硬め)、腐食耐久性(耐朽性):強~極強、磨耗耐久性:強

  • 気乾比重:0.45
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.07
  • 平均収縮率%(板目方向):0.14
  • 曲げ強度MPa:61
  • 圧縮強度MPa:35
  • せん断強度MPa:6.4
  • 曲げヤング係数GPa:8.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~注意、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:良好~やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材
屋根材、住宅の外壁材、木製サッシ、外部フェンス材、橋梁材、サイロ、液槽、ガーデン用家具、公園のベンチ、ウッドデッキ

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)--/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

その他・・・学名の「セコイア・センペルビレンズ」の方が有名。環境問題、蓄積量の確保などの為今後の利用は大変難しいと思われる。日本への輸入量は多くない。ヨーロッパから輸入されているレッドウッドとは全く別の木(*2)。

  • 【その他色調等】:期間がたつとかなり黒っぽくなる。表面の仕上りは良い。斑の模様は不明瞭。
  • 【その他性質等】:針葉樹の中で最も耐久性がある。寸法安定性が高い。しかし変色が激しくアルカリ反応が激しい為(セメント等に反応して黒変する)ウッドデッキ、遊具等には嫌われる。吸水性が強く水中に入れると急速に重くなる。辺材は狭い。
  • 【立木での性質等】:樹高約100mにもなる世界最長の木(世界最高の木:ギネスブックに掲載されている)。樹径は時に4.5mにもなる。細目の木で株や根から容易に発芽するので植林され商業的に育成ができる。同種のジャイアント・セコイア(シェラネバダ地区に限定して生育)は種子からしか発芽しなく増殖は困難とされている。樹皮が赤っぽいのでレッドウッドといわれる。分布は塩分を嫌う為直接潮風が届かない山地の比較的低い斜面に広がる。

*1:科目をメタセコイア属としている資料もありましたが、調べた中ではそれ1つだけで他は全てセコイア属でした。セコイア属をイチイモドキ属ともいうようです。
*2:ヨーロッパから輸入されているレッドウッドとは、欧州赤松(オウシュウアカマツ)のことです。「レッドウッド」と呼ばれて日本で良く流通しているのはオウシュウアカマツの方だと思います。

ベイスギ

Beisugi Beisugi2

名称・・・米杉(Western redcedar)

その他呼び名・・・ウェスタンレッドシーダー、アメリカネズコ、シングルウッド

科目・・・ヒノキ科クロベ(ネズコ)(Thuja)属(*1)・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Thuja plicata D.Don

産地・・・北米。ロッキー山脈北部と太平洋岸北西部、バンクーバー周辺、オリンピア半島、シアトル周辺。

色調・・・心材は赤褐色、暗赤褐色。辺材は白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:中~やや粗、硬さ:軟、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:弱

  • 気乾比重:0.35~0.38
  • 平均収縮率%(柾目方向):0.08
  • 平均収縮率%(板目方向):0.17
  • 曲げ強度MPa:54
  • 圧縮強度MPa:32
  • せん断強度MPa:5.9
  • 曲げヤング係数GPa:7.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:弱、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:注意

用途・・・造作材、デッキ材、建具
天井板、屋根板、ベンチ、パーゴラ、外装材、フェンス

価格・・・☆☆

  • 無節材(2000x210x34㎜)50万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・ツーバイフォー(2x4):90x40x3660(G一等\200,000/㎥)

  • 2x4:90x40x(1830、2440、3050、3660、4270、4880、5490、6100)
  • 2x6:141x40x(〃)
  • 2x8:187x40x(〃)
  • 2x10:238x40x(〃)
  • 2x12:289x40x(〃)
  • 4x4:90x90x(〃)

その他・・・ネズコと同属で米杉といっても米国産の「杉」という意味ではない。産出はワシントン州が一番多く、オレゴン州、アイダホ州、モンタナ州から商業ベースで産出。南へ行くほどに材色の赤が強く褐色が薄く綺麗になり、日本では天井板用になる原木として人気。北米での米杉の一番多い用途は屋根葺き用の「シングル」と呼ばれている突柾。木粉がアレルギー喘息(ぜんそく)(いわゆるベイスギぜんそく)の原因にもなるので注意。

  • 【その他色調等】:部分的に黒ずんだ黄褐色が現れ、色調が均一でなく、汚れた感じを与えることが欠点。年輪幅は均一。辺材は狭い。斑の模様不明瞭。色相は経年変化により、軟らかな銀色を帯びた渋さを呈する。表面の仕上りも良好。
  • 【その他性質等】:杉特有の芳香はなく、別な特有の芳香がある。水湿に対する腐朽性が非常に強い。心材の割合が多く、防腐・防虫効果の高いフェノールを多く含んでいるため針葉樹の中では耐久性の高い方である。1立方センチメートルあたり60万個近くも気泡が存在するという均一な細胞構造から、針葉樹の中でも最小の比重と寸法安定性、加工性がある。
  • 【その他加工等】:均一でない色調でも最近では木材の漂白、染色の技術が進歩し美しい材面に加工することができる。
  • 【立木での性質等】:樹高は50m以上、直径は1.0~1.25m。米松と混成状態で生育。

*1:属名の和名はクロベ属ともネズコ属とも言います。ネズコ(鼠子)=クロベ(黒檜、黒部)ですので、どちらでも良いと思います。